東京五輪の是非を8人と1頭から聞きました(取材は3月7日から16日まで)
(写真はクリックすると拡大します)
東京五輪についての意見を、8人とイノシシ一頭から聞きました。 (3月22日にFacebookに投稿した内容を転載します。なお、安倍政権が五輪開催をあきらめ、来年に延期することを正式に決めたのは3月24日)
//////////////////////
/
テレビ新聞は「復興五輪」のまやかしをまだ続け、安倍自公政権の悪政の共犯者となり続けるのだろうか!?
まるで「井の中の蛙大海を知らず」かのように、コロナ禍がここまで世界中も問題となっても、まだ五輪を開催しよういう安倍自公政権は、日本人だけが参加する国体を開催すれば良い。新型コロナウイルスが登場する前から、テレビ新聞などの大手メディアは視聴者・読者に伝える義務がある。「五輪には反対だ!」という、被災者の反対意見を。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
「安倍オリンピックが炎上して崩れていくんだ。安倍オリンピックを倒すタイミングが来た。3・11は終わっていない。原発事故はまた起きる。首都圏直下の地震も起きるだろう。そしてコロナがきっかけとなる。このまま行ったら国民もろとも玉砕の道をたどることになる。これまでの大きな筋書きは間違っていなかった。赤いボールは五輪を中止させるための時限爆弾だ(注:手にしているのは請戸海岸で拾った漁業用のブイ)。浪江町は4000棟が解体され更地になる。サヨウナラ浪江町だ。広大な帰還困難区域は荒廃する」(希望の牧場・ふくしまの吉沢正巳代表。浪江町)
「アベさんは被災者福島県を利用して、五輪開催の意義があると訴えて招致した。中央の政治家が五輪を政治利用して「復興五輪」と表現するのはわかるが、地元の政治家や県全体までが福島の「復興五輪」だと盛り上げる感覚が解せないし、許せない。
原発事件の前と後。あの頃の故郷と今の故郷が同じだと思っている人は一人もいないだろう」(阿部光裕住職。福島市)
「国は五輪開催することで福島の原発事故は解決しましたと世界に発信しているが、それは違う。多くの問題があるにも関わらず、五輪で日本は大丈夫と何事もなかったかのような偏ったイメージが広まる。住民はそうじゃないと思っている。いずれ自分のところに原発事故の被害が及ぶ。手放しで喜べる五輪ではない。五輪のために使う金は原発廃炉などに使うべきだったと思っている」(米野菜専業農家の中村喜代さん。郡山市)
「首相があれほどウソこき恥こき言って誘致してる。言語道断だ。福島県人を愚弄している。人の命と五輪とどっちが大事だ。五輪はご破算だとIOCに直訴したい」(米野菜専業農家の故中村和夫さん。郡山市。2017年4月に急病により68歳で旅立った。五輪反対の意見は2014年にインタビューした時のもの)
「五輪どころではないはずです。日本には真剣に向き合わなければいけない問題が山積みなのに。五輪にかけるお金も労力も時間もかけるどころではないと思っています。エネルギーをかけて大きなことをやった後のダメージは大きく、日本社会は疲弊します。五輪はやらなければ良いとずっと思っています」(田中徳雲住職。南相馬市)
「イノシシのオレからも意見を聞きたいってかい!?9年前のあの原発事故による放射能汚染で大熊町は人間が一人もいない街になり、オレたちは食べ放題、荒らし放題の楽園になった。オレたちが獣のなかで一番放射能汚染されていることも知っているが、どうにもならないさ。駅と鉄道が再開されるようだが、常磐線界隈をねぐらとしていたオレだが、住民が戻って来れるわけではないので、あまり心配していないさ。五輪が開催されようとされまいと、オレたちの関心事は食い物が手に入るかどうかだよ」(大野駅前の駐車場を散歩していた雄イノシシ。大熊町)
「元々、招致する際に、五輪やりたいのは山々ですが、今は辞退します、他所の国がお先にどうぞと譲るのが筋。オリンピックなんてお祭り騒ぎやっている時じゃないっぺ。「復興」、復興」って大金が動いているが、オリンピック終わったら一気に減速するって」
(被ばく牛を生かす、元建設業で養蜂家でもあった松村直登さん。富岡町)
「被災地復興が最優先なのに五輪をやろうとする。被災者や国民の視点ではない。経団連や一部のための政策だ。安倍は物事の道理を理解せず、好き勝手にやっている。その一つが五輪。国民は大きな力になびいていることに気づいてない。立ち止まって考える必要がある」
(大津波で自宅1階が壊滅したが、リフォーム中の小野寺雅之さん。宮城県気仙沼市本吉町)
(自宅下の線路はJR気仙沼線。まだ手付かずだ)
「私がオリンピックに反対する理由は、「復興オリンピックと銘打って、避難者を切り捨てる政策を取っていることです。『福島県民はオリンピックどごでねえ!』」というのが正直な気持ちです。」
(子どもたちの保養キャンプ、佐渡へっついの家を主宰する関久雄さん。写真は郡山駅前にて)
| 固定リンク
« ようやく延期されたとはいえ、いつまで「復興五輪」に騙されているのか。 | トップページ | 「命の行進2020 2020年3月10日」 南相馬市小高区から浪江町請戸海岸まで雨中15キロ 犠牲者追悼行進 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 三度目の能登半島。棄民なのか?!大震災からまもなく5ヵ月なのに・・・(2024.05.31)
- 空師高橋渉さんの樹上の舞(2024.04.09)
- 能登半島大震災が「原発震災」を免れることができたのは?(2024.03.21)
- 李元栄(イ・ウオニョン)さんの浜松スピーチ。汚染水放出抗議する!(2023.10.04)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 三度目の能登半島。棄民なのか?!大震災からまもなく5ヵ月なのに・・・(2024.05.31)
- 空師高橋渉さんの樹上の舞(2024.04.09)
- 能登半島大震災が「原発震災」を免れることができたのは?(2024.03.21)
- 東電福島第一原発事故による核燃料デブリ汚染水海洋放出反対の声(2023.09.07)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 三度目の能登半島。棄民なのか?!大震災からまもなく5ヵ月なのに・・・(2024.05.31)
- 能登半島大震災が「原発震災」を免れることができたのは?(2024.03.21)
- 東電福島第一原発事故による核燃料デブリ汚染水海洋放出反対の声(2023.09.07)
- 佐々井秀嶺師についての執筆記事一覧(2004年~2018年)(2023.06.06)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 三度目の能登半島。棄民なのか?!大震災からまもなく5ヵ月なのに・・・(2024.05.31)
- 空師高橋渉さんの樹上の舞(2024.04.09)
- 能登半島大震災が「原発震災」を免れることができたのは?(2024.03.21)
- 李元栄(イ・ウオニョン)さんの浜松スピーチ。汚染水放出抗議する!(2023.10.04)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 能登半島大震災が「原発震災」を免れることができたのは?(2024.03.21)
- 東電福島第一原発事故による核燃料デブリ汚染水海洋放出反対の声(2023.09.07)
- 佐々井秀嶺師についての執筆記事一覧(2004年~2018年)(2023.06.06)
- 「命の行進2020 2020年3月10日」 南相馬市小高区から浪江町請戸海岸まで雨中15キロ 犠牲者追悼行進(2020.04.01)
「東日本大震災(津波被災地)」カテゴリの記事
- 佐々井秀嶺師についての執筆記事一覧(2004年~2018年)(2023.06.06)
- 「命の行進2020 2020年3月10日」 南相馬市小高区から浪江町請戸海岸まで雨中15キロ 犠牲者追悼行進(2020.04.01)
- 東京五輪の是非を8人と1頭から聞きました(取材は3月7日から16日まで)(2020.03.30)
- 「痛みを分かつこころ」とは。9年目の東日本大震災と原発事故(福島、宮城、岩手3県巡りからPart2。大津波被災地巡り)(2019.03.23)
- 「痛みを分かつこころ」とは。9年目の東日本大震災と原発事故(福島、宮城、岩手3県巡りからPart1)(2019.03.21)
「東日本大震災(原発事故・放射能汚染)」カテゴリの記事
- 李元栄(イ・ウオニョン)さんの浜松スピーチ。汚染水放出抗議する!(2023.10.04)
- 東電福島第一原発事故による核燃料デブリ汚染水海洋放出反対の声(2023.09.07)
- 佐々井秀嶺師についての執筆記事一覧(2004年~2018年)(2023.06.06)
- 残照館(KAITA EPITAPH)として旧信濃デッサン館が復活(2020.06.16)
- 「命の行進2020 2020年3月10日」 南相馬市小高区から浪江町請戸海岸まで雨中15キロ 犠牲者追悼行進(2020.04.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント