いまこそ、痛みを分かち合う心を取り戻すとき
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2020年となりました。希望を見つけにくい不安な船出を強く感じています。
信濃毎日新聞に掲載された中村哲さんについての寄稿(2019年12月11日朝刊)と、2020年の寒中お見舞いハガキを読者のみなさんと共有したいので掲載します。
凶弾に倒れた中村哲さんは、2001年に一度だけパキスタンのペシャワールで直接取材させていただいた取材者として、また、数多の命が無駄に死に急ぎさせられた日本の国策による戦争の結果、戦後に産み落とされた日本国憲法9条の、国際紛争を武力で解決することを禁じた非戦と平和を基調とする憲法の改悪を阻止したい同志としても、追悼の気持ちを込めて書かせていただきました。
昨年は台風15号、19号と続き、東日本の広範囲に前例のないような大きな被害を引き起こしました。地球温暖化による気候変動は、大型化した台風などの大災害を発災場所を変えて繰り返すことを覚悟して生きなければならない時代となってしまいました。中村哲さんの生き方の柱である「目の前で困っている人を見捨てるわけにはいかない」が、国(政府)はもとより、個人のレベルでいまほど「痛みを分かち合う心を取り戻す」ことが日本社会に求められているときはないと思います。
「軍事費は削減し 防災減災に 自衛隊は再編し 災害救助組織に」
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