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2015年1月 8日 (木)

「経産省前テントひろば」仕事始め脱原発記者会見から

(写真はクリックすると拡大します)

 2015年最初の仕事初め?として取材した、経産省前テント広場での広瀬隆さんらの呼びかけによる脱原発記者会見要旨を写真と共に残しておきたいと思います。

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◯出席者は発言順に、渕上太郎、大口昭彦、河合弘之、亀屋幸子、広瀬隆、青木秀樹、人見やよいの各氏。
_8ds8600jpg渕上太郎さん(経産省から1100万円の請求というスラップ訴訟を起こされたテントひろば代表)

テントは今日で1212日目です。なぜここにテントが建っているのか。原発事故があったのに、東電も経産省も責任を取らない。私は何ができるかと考え、半年後にこのテントが建った。たまたまここが国有地だった」

「経産省が管理する国有地を明け渡せとの訴訟が起こされた。昨年12月3日の第9回口頭弁論で村上裁判長がボソボソと聞き取れない声で何かをしゃべった。証拠調べの却下、口頭弁論はこれにて終結といったらしい。私には聞こえなかった。まさにだまし討ちで暴挙だ。2月26日に判決が出るといううわさまで出てくる。証拠調べも証人の発言のないままにこの裁判が終わっていいわけがない。この裁判は土地明け渡し訴訟ではない。わが国の原発政策をめぐって争っている。原発事故の責任をめぐって争っている

世論の6~7割が支持している脱原発運動は、簡単にへこたれることはない。運動が上下する波はありますが、ここを退くことはありえない。昨年9月に始まった川内テントを含めて、断固として戦っていく」

_8ds8622jpg大口昭彦弁護士(脱原発テントといのちを守る裁判弁護団)

裁判長が抜き打ち的に弁論を終結し、年度内にこの問題を決着しようと暴挙に出た。13人の証人、テントの現場検証、経産省による映像での監視記録の提出という我々の当然の要求をすべて却下した。そこで三人の裁判官を忌避しようとしたが却下された。即時抗告をしたので、この裁判はいま止まっている。2月26日に判決を出そうとする気配が濃厚だ。アンフェアな攻撃を跳ね除け、このテントの正当性を満天下に明らかにしていきたい」

「このテントは被告とされている二人だけがやっているだけではない。脱・反原発に心を寄せる全国のみなさんの気持ちで運営されているという立場だ。この場所は小公園として開放されていたにも関わらず、経産省は不当占拠だとして1100万円、今では2000万円に達すると思うが、不当なスラップ訴訟で国民を黙らせようとしている。断固として戦ってきました」

経産省はこのテントに感謝しなければいけない。104人の子どもたちが甲状腺がんを発症している。放射能は収束した、原発再稼働、原発輸出、馬鹿なことをいうな、が世界の世論だ。暑さ寒さをものともせず、テントで戦って、考えて行動している人たちが日本にもいるんだと世界の人もわかる。それを権力を使って出て行けということは許せない」

_8ds8635jpg河合弘之監督・弁護士(映画「日本と原発」を製作監督)

「映画監督の河合です。前滋賀県知事の嘉田さんから電話がありました。佐賀県の知事選で、島谷ゆきひろさんの応援に入っているそうです。脱原発・環境問題で実績ある島谷さんが闘っています。11日が投票日。メディアの人は、島谷さんが大健闘していると報道してくださいと要請がありました。玄海原発のあるところですから重要な闘いです」

「高浜原発については、大津地裁に頼んでもダメなので、もう一度、樋口裁判長のいる福井地裁に、大飯原発もまとめて仮処分申請をしました。裁判長は暮も正月も返上して我々が提出した証拠を読んでいるでしょう。仮処分を却下する理由はないだろうと。期待してください」

「テントひろばは日本の脱原発運動の象徴的存在だ。東京も自分たちの気持ちを代弁してくれている、戦ってくれている。日本全国の市民に電波を送っている発信地ですから、ここは死守しなければいけない。破綻した原子力政策の震源地である経産省ののど元で、市民による反対運動の発信地があることが重要です。私たちはその援護に回ることをお約束します」

_8ds8674jpg亀屋幸子さん(双葉町からの避難民。自宅は原発から1.2キロ)

「避難して港区に来てからもう4年目です。報道の人にお願いです。放射能の怖さがわからずに福島県に住んでいる人がたくさんいます。正しいことを報道してください。安倍総理、国会の先生のみなさん、解除する前に一軒家、新しい家貸します。1~2ヶ月住んでみてください。国会の先生も住んで大丈夫だと思いますよね。先生方は口先だけですよ。子どもたちとか私たちのことをもう少し考えてほしいです。あたしと同じ苦しみは二度と味わってもらいたくないから再稼働には絶対反対です」

埼玉の娘が、双葉町は私にも故郷だよと言われました。そこで生まれて育ったんだよ。住んでた人だけが故郷じゃない。県外に出ている人にとっても故郷なんだよと娘が言いました。抱き合って涙流しました。あたしは故郷に帰りたいです

双葉町は中間貯蔵庫になります。環境省のやり方が汚くて私は反対しています。9月に地権者に初めて会ったときに、図面ができて値段も書いた説明です。どこかに造らないといけないから協力しようねと話し合っていたけど、あなたたちのやり方が汚いから反対しますと言いました。地権者と話し合ってから、順序踏んでやったら私たちも賛成しました。30年後に返されても子どもも孫も戻りません。持って行く場所は決まっているんですか」

「これ以上政府と東電には騙されないようにお願いします。テントひろばは情報の発信地です。最後まで守ってください」

_8ds8726jpg広瀬隆さん
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原発が止まってから今日で477日です。今月中に500日になります。今日ここで話している人は7~8人ですけど、これを成し遂げてきたのは、日本全国のみなさん力です。私たちの背後に数千万人の人が私たちの声を聞いて、賛同してくれているんです

「経産省はひどい。クリスマスイブの報道です。再稼働で交付金を増やすというじゃないですか。これは逆じゃないですか。原発立地の現地を交付金付けにしてしまった。原発止めたら交付金を増やすならわかる。ところが逆ですよ。我々は交付金を出します、原発止めて新しい町に変えましょうといっている。このビルに入っている官僚は頭がおかしくなっている」

来年から電力が自由化されますが、その後も、自然エネをやっている事業者にも原発廃炉の費用を負担させる。こんな不条理がありますか。これは資本主義の論理に反します。電気は安定供給することが大事と言っている。これまでにいろんな企業の人たちにも呼ばれて講演してきましたが、そうした企業が原発ゼロ社会を達成してくれている。感謝したい。しかも核燃サイクルも延命するという。もんじゅと六ヶ所村で5兆円をドブに棄ててきている」

「揚水ダムは蓄電器。余ったらここに溜めればいい。いま揚水ダムには2672万キロワット分ある。無駄な金をダムに使ってきたんだから、いま利用しなさい」

「原発ゼロになったから3兆6千億円が国外に出ていると安倍はウソを言ってます。原発が60%稼働していた2008年。その時は28兆円の化石燃料の輸入額。ところが2013年の輸入額は27兆円です。原発動いていたときの方が化石燃料の輸入額が多い。ウソをつくな。さらに、全部止まっていても、原発維持に1兆2千億円も食っている

「12月の日経新聞によると、2兆4千億円を原発再稼働のために使っている。でたらめの規制基準でこれだけですから、これだけで済むわけがない。九電だけで3000数百億円です。日本の経済と産業をつぶそうというのが経済産業省」

「来年、電力は自由化されますが、すでに4分の1の電力は電力会社からじゃない。大企業が自家発電でやっている。電力会社はこれからはボロボロになります。この話は原発必要だと思っている人たちに伝えている」

_aaa9749jpg司会進行の木内みどりさん。
テントひろばの存在を海外にもっとアピールできるように、英語表記の看板を半分にしたらどうでしょうか。英語で今日の話も伝えられるように」ともっともな提案。海外からの訪問者が、一目見て、原発はいらない社会を求める場をアピールできることは重要だ。


_8ds8813jpg青木秀樹弁護士(映画「日本と原発」にも登場)

「事故前には、原発推進のためにシビアアクシデントは絶対に起きないと言っていた。原発の敷地境界から放射能が年間1ミリシーベルト以上出ることはないと言っていた。安全性を大前提とした上で推進してきたはず。それが、事故後は事故は起きることを前提にして安全をできるだけ確保すればいいと安全性の質を下げて原発推進しようとしている。まるで火事場泥棒だ。それが経済産業省

「経産省が安全性の基準をゆだねたのが規制委員会。その規制委員会の新たな安全基準の作成は、安全性を確保するものではなく規制基準だと言い方になった。規制基準は安全を保つものではないと田中委員長もいっている。規制委員会は責任を放棄している。安全性の責任を自らは負わないといっているのが経済産業省

「テントひろばは責任を取れ、安全性を確保できるのかを問い続ける。自らのふがいない原発推進行動を批判されつづけるわけですから、経産省は何としても追い出そうとしているわけです。それは断固として許されない。一弁護士としてテントひろばを支えていきます」


_8ds8830jpg人見やよいさん(郡山市から参加した、「原発いらない福島の女たち」コアメンバー)

大晦日にとんでもないニュースが駆け回ってました。福島第一の収束現場で、飛散防止剤を規定の10倍でなく100倍に薄めて撒いていた。しかも回数を減らして撒いた。東電がそれを作業員に命じたならば、現場でいちばん被ばくしている作業員の命を軽視することにつながる、ひどい犯罪だと思う。こんなことをしているのが東電だと何度も報道してほしい。これは犯罪ですよね

「復興本社で汚染水の説明を求めました。40人受け入れるとのことで、行ってきました。原発に高レベルの汚染水を貯めておくのが嫌だなので、地下水に薄めて流させてください、と言いたいのだとわかりました。放射能除去する機械を通してますが、トリチウムは除去できない。1500ベクレル以下はまるごと海に流しますという結論なんだと。薄めたら放出させてください、お願いしますといわれた。薄めても総量は変わらないですよね。何兆ベクレル元々あったかもしれませんが、とんでもないことです

「海は汚染されている。住民はどんどん帰還させられている。命の軽さを感じてしまう。県民の命をどう考えているのか。川内原発もそうです。命の軽さをどう考えているのか。悔しくて仕方がない。亀屋さんもいってましたが、この同じ苦しみを味わってほしくないから原発止めようと話しています。気が変になっている安倍政権に、私たちはまた政権を与えてしまった。大して支持されてもいないのに」

テントひろばは、アメリカに対するキューバみたいなもの。巨大なアメリカののど元に赤いナイフが突きつけられているみたいな。ここは政府に対する脱原発のナイフだと思う。年末にオバマさんが間違いを認めてキューバに国交回復を求めたじゃないですか。このテントの意義を認めて、政府がやっぱり脱原発しかないという日がきっとくるのではないか。その日まで手をつなぎ合わせてNOを言い続けたいと思います。福島を忘れず、よろしくお願いします」


_aaa9755jpgテントの入り口

経産省テントひろばのカンパ振込先
・郵便番号100-0013 千代田区霞ヶ関1-3-1
・郵便振替口座:00160-3-267170
・口座名義:経済産業省前テントひろば

◯蛇足
B6kqh56ceaaqzbv早川由美子監督が撮影してくれた、動画撮影でお馴染みの三輪祐児さん(@uplan_miwa)とのツーショット。三輪さんはほぼ一年中、どこでも同じスタイル。省エネスタイルが徹底されている。

 私は、冬は20年近く前にカトマンズで購入した暖かい毛糸の帽子がお気に入りです。今年もできるだけ発信していきます。よろしくお願いします。

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