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2014年8月20日 (水)

更新・写真展巡回途中経過報告 「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」 開催希望者募集中

(写真はクリックすると拡大します) 9月23日 最新情報を更新しました

 写真展「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」の巡回展が各地で開催されているので、途中経過を報告を兼ね、PRしておきたい。

 一日写真展を開催した東京母親大会(12月7日、調布グリーンホールの一室)も無事に終了。
次回の写真展は2015年1月23~25日の三鷹市武蔵野芸術劇場にて開催予定です。

 函館展(9月19日~21日)はおかげさまで、大好評で終了しました。

 昨年の夏に大型写真集「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」(彩流社)を出版し、出版記念写真展を「キッド・アイラック・アート・ホール」(京王線明大前、世田谷区)にて開催した(10月)。その後、今年の2月以降、各地で巡回中。これからの開催予定も含め、会場写真で紹介したい。


◯函館展(9月19日~21日、70点全店展示。会場は函館市まちづくりセンター)
 主催は函館YWCA・ピースプラニング委員会。講演は20日午後開催済み。広くて使い易い理想的なすばらしい会場だった。

・朝日新聞函館版9月18日:「国内外の戦争体験者らの取材を続けるフォトジャーナリスト、山本宗補さんの写真展「戦後はまだ…刻まれた加害と被害の記憶」が19~21日、函館市末広町の地域交流まちづくりセンターで開かれる。戦争体験者の肖像写真と証言を通して、加害と被害が複雑に絡み合う戦争の実像に迫る写真展だ」

_8ds7849jpgjpgseb写真展会場の函館市地域交流まちづくりセンターは、元は丸井今井デパートだったという。市電の便も最高のロケーション。


_8ds7904jpgjpgweb建物玄関に立てられた写真展案内看板。


_aaa3839jpgjpgweb長時間、くいいるように解説文を読むみなさん。


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_aaa3710jpgjpgweb会場の右手のスペースには、「鎮魂と抗い」とその後の原発事故取材の写真を20点展示した。


_8ds7922jpgjpgweb主催者のみなさんとの記念撮影。


大阪府高槻市展(8月29日~31日、70点全点、高槻現代劇場2F展示室)
 主催は写真展実行委員会。ちなみに、会場の隣はマニラで没したキリシタン大名高山右近記念聖堂
 講演会は30日午後に開催済み。

_8ds5819jpgjpgwebモダンで立派な高槻現代劇場。


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兵庫県姫路展(8月22日・23日、70点全点、姫路市民会館展示室
 主催は山本宗補「戦後はまだ・・・」写真展実行委員会。実行委員会の後藤由美子さん(脱原発はりまアクション)がまとめてくれた写真展開催の総括ブログ(syaku-yuiren)。70人の戦争体験者の写真と証言に対する感想を、今の時代にストンと伝わるようにわかりやすくまとめていただいた。おススメです。ぜひ。

_8ds5605jpg昨年10月以来、久しぶりに70点全部が展示された空間。たくさんのボランティアさんの協力で、広くて見やすい会場となった。

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_8ds5558jpg姫路空襲の体験を語る黒田権大さん(85歳)。歩けない祖母は覚悟を決め、家族の呼びかけにも応じずに、避難しないまま、黒田さんの家と共に焼け死んだという。姫路空襲の死者は約490人。


_8ds5597jpg総合工作芸術家「だるま森+えりこ」さんによる、トークの合間の演奏。


_8ds5629jpg日本は戦争責任と取らない「無答責」社会であり、一人一人が責任を自覚する「答責」社会に変わらなければ、何も社会は変わらないと指摘する山田悦子さん。私は、「国家無答責」について考えさせられた。


さいたま市浦和区ギャラリー楽風展(8月1日~10日、50点展示)
 楽風さんとは10数年来のおつきあいがある。写真集を出版するたびに写真展を開催していただく。今回は数年ぶりとなったが、どんなテーマの写真を展示しても、似合ってしまうのが、明治以来の倉の土壁や梁の空間だ。

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_8ds3267jpgjpgweb本人と会場写真。

_8ds3187jpgjpgweb東京新聞埼玉版に掲載された記事。以下が記事本文。

 「15日の終戦の日を前に、平和の大切さを訴える写真や資料の展示会、講演会などが県内各地で開かれている。終戦から来年で70年。大勢の人命を奪った戦争の記憶を風化させないよう、地道な取り組みが続く。
 さいたま市浦和区岸町四の喫茶・ギャラリー・楽風(らふ)では一日、太平洋戦争の体験者五十三人を、証言とともに記録した写真展「戦後はまだ…」が始まった。東京都東久留米市のフォトジャーナリスト山本宗補(むねすけ)さん(61)が九年をかけて取材した戦争体験者の顔と声が紹介されている。
 山本さんは二〇〇五年から戦争犠牲者の遺族らのほか、旧日本軍の元兵士を取材。昨年、全七十人の記録を本にまとめ出版した。
 今回の写真展では、上官に命令され「捕虜を刺殺した」と語る元兵士や、「日本軍に家族を殺され、孤児になった」と話すマレーシア人など五十三人の写真と証言を展示した。
 中国で生体解剖をしたという日本人の元軍医が「生きたまま人を切ると聞いたら、とんでもないことをと思うでしょう。でも、その時の私はひどいという気持ちにはならなかった」と話す生々しい言葉も伝えている。山本さんは「戦争には加害者としての側面があることを、まず知ってほしい」と話す。

 二日午後五時からは、一式戦闘機「隼(はやぶさ)」の操縦士だった関利雄さん(90)=さいたま市北区=と山本さんの対談もある。
 写真展は入場無料。対談の観覧料は一人千円。写真展は十日まで(水曜休み)。問い合わせは、楽風=電048(825)3910=へ。 (岡本太)」

_8ds3226jpgjpgweb関利雄さんとの対談。8月2日。
_8ds3235jpgjpgweb90歳の高齢とは無縁であるかのように、立ったまま詳細な記憶をたんたんと語る関さん。

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「平和のための奈良市戦争展」(7月24日~27日、43点展示)
 会場は奈良市生涯学習センターロビーギャラリースペースにて。
_8ds2837jpgjpgweb奈良市生涯学習センター


Web_8ds2830写真展入り口(左手)とイベント展示出口(右手)


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_8ds2788jpg憲法9条の大切さを地元の言葉で表現。
「せやから、どんな理由があってもこれからさき、戦争はせえへんて誓ってん」

Web_8ds2810従軍慰安婦問題に関する特設コーナーも。

 講演は26日の午後、会場二階の学習室で開催しました。持参した写真集5冊完売でした。

平塚市「平和のかたち展」(第12回「平和を語りつぐ」)、7月16日~20日、40数点展示)
 会場は平塚市中央公民館2F市民ギャラリー。講演日は7月19日(土)午後2時から

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長野県佐久市アースデイin佐久展(4月11日、11点展示)
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ゲル(モンゴル式)の中での写真展。モノクロパネルは11点のみの展示。
 
 ゲルでの写真展は初めてではないが、こうした屋外の自然な空間で、一度は全70点を展示してみたいと思ったほど素敵な空間となった。

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   _aaa5392web原発事故取材のカラー写真も15点ほど同時展示した

_aaa5494webゲルの外見。

_aaa5272webゲルの設営中の状態。

山梨県山梨市・街の駅やまなし展(3月25日~29日、45点展示)

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・「戦争写真から平和説く 山梨市で山本宗補さん作品展」(山梨日日新聞掲載記事転載・3月28日(金))
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戦争体験者45人の証言や写真を展示している写真展=山梨・街の駅やまなし

 世界各地の紛争地や東日本大震災の被災地を精力的に取材するフォトジャーナリスト山本宗補さん(60)=東京都東久留米市=の作品展が29日まで、山梨市の街の駅やまなしで開かれている。太平洋戦争の体験者をとらえた写真や証言を紹介し、平和の尊さを伝えている。

 市内の護憲団体「山梨市9条の会」が企画した。山本さんが、太平洋戦争を体験した国内外70人に取材した写真集「戦後はまだ…刻まれた加害と被害の記憶」から45点を紹介。同写真集は第19回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞している。

 戦争体験者の証言では、中国人を生体解剖したという東京生まれの元軍医の男性の告白を紹介。「生きている人を切ると聞いたら、とんでもないことだと思う。でも、その時はそうは思わなかった」として、「私のような愚かな人間はつくらないように」とつづられている。

 山本さんは「憲法9条改正の議論や秘密保護法が成立するなど、戦争が忘れられつつあると感じられる今だからこそ、写真を通じて、平和の意義を考えてほしい」と話している。

 最終日の29日午後1時半からは、同所で山本さんの講演会が開かれる。


長野県御代田町エコールみよた展(2014年1月29日~2月11日、50点展示)
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・「戦争、これが現実 御代田でフォトジャーナリストの写真展」(信濃毎日新聞記事転載、1月31日(金))
201401310a御代田9条の会の会員に、撮影した戦争体験者について話す山本さん(右)

 御代田町出身のフォトジャーナリスト山本宗補さん(60)=東京都東久留米市=が取材した日中戦争や太平洋戦争体験者の写真展が30日、同町エコールみよたで始まった。憲法9条を守ろうと町内の有志を中心に運動する「御代田9条の会」が主催。安倍政権下で集団的自衛権の行使容認への検討がされており、「(行使容認の是非を)現実の歴史を知った上でみんなに考えてほしい」と企画した。2月11日まで。

 写真展は、山本さんが昨年発行した写真集「戦後はまだ…」に掲載した体験者70人のうち国内外の57人の写真を、証言をまとめた文章を添えて展示している。旧ソ連によるシベリア抑留の体験者は、飢えや重労働で「毎日誰かが死んだ」と語り、長崎で被爆した男性はやけどで溶けて腐った皮膚を「アリが引っ張ってゆく」と振り返る。

 日本側の加害も伝える。ある元日本兵は、中国で仲間の古参兵が、村の女性を強姦しようとし、抵抗されて井戸に投げ込んだ―と証言。シンガポールの華僑の男性は、日本の軍人に「何をしたいのですか」と尋ねただけのいとこなど家族や親族21人を殺されたと話す。

 山本さんは「若い政治家の間で『あれは侵略戦争ではなかった』という声がまかり通っている。日本人は単なる戦争の被害者ではなかったことも認識し、愚かな戦争をしてはいけないと若い人にも思ってほしい」と話している。

 最終日の午後1時半~4時には、エコールみよたで山本さんの講演会もあり、戦争体験者への取材のエピソードや平和への思い語る。無料。託児は1人200円で、講演開始前までに御代田9条の会の桑田さん(電話・・・・・・・)に申し込む。

キッド・アイラック・アート・ホール展(2013年10月18日~27日開催)
 写真集刊行を記念した最初の写真展となったキッド展では、二階、三階、四階の各フロアを使って、70点のパネル全部と畳一畳分に近い特大の3点も展示した

ブログでご覧ください
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今後の写真展日程(7月28日一部加筆)
山梨県富士吉田市講演会(6月22日) 終了しました(15点展示しました)
神奈川県平塚展(7月16日~20日)  講演は19日 会場は中央公民館2F市民ギャラリー(40点予定) 終了しました
奈良県奈良市展(7月24日~27日)  講演は26日 会場は奈良市生涯学習センター1F(35点予定)  終了しました
埼玉県さいたま市浦和区展(8月1日~10日) 対談トークは8月2日、元戦闘機隼操縦士の関利雄さんをゲストに開催。 会場は日本茶喫茶ギャラリー「楽風」2F 50点展示予定

追記(12月21日)
兵庫県姫路市(8月22日、23日) 会場は姫路市民会館2F展示室、講演は22日午後7時~と23日午後3時
大阪府高槻市(8月29日~31日) 会場は高槻市現代劇場第一展示室、講演は30日午後2時~。70点展示
函館市(9月19日~21日) 講演は20日午後開催 会場は函館市まちづくりセンター 

三鷹市(2015年1月23日~25日) 会場は武蔵野芸能劇場にて。30~40点展示予定。
 写真展開催時間:23日は午後5時~午後9時。24と25日は午前10時~午後9時まで。
 講演は24日(土)午後13:30から~

 25日午後13:30からは、竹見智恵子監督の「カタロウガン!ロラたちに正義を!」上映会あり

「戦後はまだ…」の写真展 開催希望者を募集中
・開催条件はニ案あります。

1:モノクロ写真70点を全部展示
貸出料金は6万円。1日でも三日でも1週間でも料金は同じです。輸送費は主催者負担。
写真パネルのサイズは一点が長辺56cm×短辺42cm。縦写真は高さ56cmで横42cmと なります。
軽装です。縦写真が44点、横写真が26点です。

写真集本文を約半分程度にまとめたものが解説文(大きさはA3とA4)として各写真に付きます。
70点全部展示するには、かなり広いスペースが必要です。

2:モノクロ写真35点展示
貸出料金は3万円。他は上記と同じです。
こちらの点数の方が、一般的な展示スペースに合うかもしれません。

講演も写真展開催するしないに関係なくお引き受けいたします。

・以下のサイトに詳細がありますのでご覧ください。

フォトジャーナリスト 山本宗補 巡回写真展 開催希望者 募集
あなたの手で、「終わらない記憶」を伝えてゆきませんか

写真集の新聞紹介記事や書評はこちらをクリックしてください(東京新聞、毎日新聞、朝日新聞、琉球新報、信濃毎日新聞など)

私からのお願い
 国内外の途方もない死者と、国土の焦土化という、最も愚かで無謀な侵略戦争を深く反省し、二度とふたたび同じ道を歩まぬことを誓って成立した日本国憲法。

 その憲法さえも勝手に解釈し、海外に自衛隊という軍隊を派兵することができるように、戦後に回帰しようとする安倍政権の人の道にはずれたことを再認識できる写真展です。

 各地の9条の会などが主催者となって写真展は開催されました。どうか若い世代に約70年前の戦争のほんとうの姿を知ってもらう機会をつくってください。


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