憲法9条の死文化を狙う安倍首相による解釈改憲に反対する(閣議決定前夜) Abe's attempt to kill the antiwar Constitution
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安倍晋三自民公明連立政権が、集団的自衛権を閣議決定したことを報じる7月1日の朝日、東京新聞朝刊。
子どもほどの分別もなく幼稚な安倍晋三(首相)が、一内閣で憲法解釈の変更をし、戦力を強化した自衛隊の海外派兵を可能にする閣議決定を昨日の7月1日に行った。9条により歯止めがかかっていた自衛隊の海外での活動は、専守防衛の枠を取り払い、米軍の下請け軍隊の役割を果たす方向へ舵を切った。
「9条破棄に等しい暴挙」だ。
首相官邸前は、二日間にわたり集団的自衛権を容認する閣議決定に反対する若者や中高年でごったがえした。昨年末の秘密保護法に大反対する市民が集結した時以来だ。閣議決定前夜となる6月30日と閣議決定当日の7月1日の二日間を、二回に分けてフォトルポする。両日ともに1万人以上が参加した模様だ。
◯6月30日(月)
・国民安保法制懇(6月30日夕方、参議院議員会館講堂)
「集団的自衛権の行使を認める閣議決定の断念を求める」記者会見。
左から伊藤 真(法学館憲法研究所所長、弁護士)、 大森 政輔(元第 58 代内閣法制局長官)、阪田 雅裕(元第 61 代内閣法制局長官)、小林 節(慶應義塾大学名誉教授・憲法)、伊勢崎賢治(東京外国語大学教授・平和構築/紛争予防)の各氏。
小林節氏
「これは解釈に名を借りた憲法の破壊、憲法の無視。後になって歴史の転換点となってしまう。制服を着た日本人が、戦場で人を殺し殺される関係に立つんだと説明して納得してもらってから憲法改正すればいいことだ。公明党には本当にがっかりしました」
阪田雅裕氏
「閣議決定されれば一つのルビコンを渡ることになるのは間違いない。国家の正当防衛権利ともいうべき個別的自衛権と、他国の防衛権であり戦争の参加権ともいうべき集団的自衛権とは本質が違う。相当に思い切った緩和をし、さらも危険な地域での自衛隊の活動を含んでいる」
「武力行使の8つの事例がすべて行使可能であるならば何の歯止めにもならない。政府の一存で何でもあり。行使が難しいとすればなぜ解釈変更が必要なのか。必要性がそもそもない。これだけの重大なことを密室で決定し進めることはあってはならない。立憲主義ではあってはならない」
抗議開始の午後6時までには、官邸前の歩道はすでに埋まっていた。仕事帰りと思われる世代が続々と押し寄せ、ただならぬ気配が漂い始めていた。若者の姿が消え、退職した世代や中高年世代が9割を占めるようになった官邸前。これはスゴイ数になりそうだとの予感がした。
官邸前の抗議行動に初めて参加する若い世代が増えた。昨年12月いらいといえるほど、大学生を含む若者層が官邸前に戻ってきた。中高年の数をしのぐほどとなった。あふれた参加者は国会側の歩道を埋めていった。
福島原発告訴団の武藤類子さんや森園かずえさんらも、いてもたってもいられずに福島県から参上した。
官邸前交差点の決壊が近いと感じはじめたが・・・・・・・・。
「安倍晋三は憲法壊すな!」「安倍晋三は憲法守れ!「安倍は辞めろ!」
「安倍は辞めろ!いますぐ辞めろ!憲法壊すな!安倍は辞めろ!」
年末の秘密保護法反対の時いらいの、「ファシストくたばれ!」コールが帰ってきた。「ファシスト失せろ!」コールが違和感なく叫ばれる政治状況となってきた。
◯取材後期
6月28日の「緊急!さようなら原発首都大行進」の集会で、内橋克人さんが恐ろしいことをぽつりと言ったことを思い出す。
「解釈改憲して集団的自衛権行使を行使するようになったら、いづれは日本を守るために核武装が必要だと言い出すに決まっています」
◯取材活動支援のお願い
フォトジャーナリスト 山本宗補 プロジェクト支援
ジャーナリストの活動を支えてください←←支援方法など詳細があります。よろしくお願いします。
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