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2013年12月の投稿

2013年12月16日 (月)

第19回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞授賞しました!Won a Peace & Coorperative Journalist Fund of Japan Award's Encouragement Award.

(写真はクリックすると拡大します)

おかげさまで、写真集「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」(彩流社)が、第19回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞しました。12月14日には授賞式がありました。
121423(レイバーネットTVさんから借用)

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 以下は「平和・協同ジャーナリスト基金」からの発表内容と作品の概評。受賞スピーチのポイントと私が撮影した写真を組み合わせました。
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大賞に東京新聞憲法取材班の「憲法に関する一連の連載企画」

第19回平和・協同ジャーナリスト基金賞を発表
  平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)は12月3日、2013年度第19回平和・協同ジャーナリスト基金賞を発表しました。選考にあたっては、推薦、応募合わせて74点(活字部門39点、映像部門35点)が寄せられましたが、鎌倉悦男(プロデューサー・ディレクター)、佐藤博昭(日本大学芸術学部映画学科講師)、清水浩之(映画祭コーディネーター)、高原孝生(明治学院大学教授)、前田哲男(軍事ジャーナリスト)、森田邦彦(翻訳家)、由井晶子(元沖縄タイムス編集局長)の7氏からなる選考委員会で審査の結果、8点が入賞となりました。

基金賞=大賞(1点)
  東京新聞憲法取材班の「憲法に関する一連の連載企画」

奨励賞(6点)
  ★朝日新聞オピニオン編集部、磯村健太郎・山口栄二両記者の「原発と裁判官 なぜ司法は『メルトダウン』を許したのか」(朝日新聞出版)

  ★沖縄タイムス社「基地で働く」取材班の連載「基地で働く 軍作業員の戦後」

  ★長崎放送の「静かな声」(2013・5・30放映)

  ★共同通信社記者、舟越美夏さんの「人はなぜ人を殺したのか」(毎日新聞社)

  ★フォトジャーナリスト、山本宗補さんの写真集「戦後はまだ…刻まれた加害と被害の記憶」(彩流社)

  ★労働者と市民のためのメディア「レイバーネットTV」

◆特別賞・持続する志賞(1点)
  熊本日日新聞社のキャンペーン「水俣病は終わっていない」

 候補作品は推薦、応募合わせて74点にのぼりましたが、これは前年度より5点も多かった。しかも活字、映像部門とも大作や力作が多く、入賞作をしぼってゆくのに時間がかかりました。

■大賞にあたる基金賞には、東京新聞憲法取材班の「憲法に関する一連の連載企画」がが全員一致で選ばれました。
 2012年暮れに発足した安倍政権は、日本国憲法改定に並々ならぬ意欲を燃やし、そのための準備を着々と進めています。新聞の中には、これに強い危機感を覚え、改定反対・憲法擁護の論陣を張るところが出始めましたが、中でも東京新聞のキャンペーンが際だっています。とくに「検証・自民党改憲草案――その先に見えるもの」「憲法と、」といった連続的な連載が審査委員の関心を集めました。そして、「これらの連載をみると、東京新聞がいかに頑張っているがよく分かる」「圧倒された」「紙面にみなぎる熱気に感銘を受けた」「他紙をやめて東京新聞を購読しようかと思った」といった賛辞が相次ぎました。
_8ds4449受賞スピーチは早川由紀美さん。

「去年の前半は脱原発の大きなうねりの中にいました。しかし、結果として自民党が大勝し、原発再稼働へと舵を切った。参議院選までに憲法をきちんと伝えたいことではないか。自民党の改憲草案が実現すれば、3・11の痛みだけでなく、戦争の痛みまでもなきものにされてしまうのではないかと思うようになりました。憲法と向き合うとは、この国のいびつさとか限界と向き合うことだと思ってきました」

「当たり前に思っていた民主主義の土台がゆらいでいます。志のある人たちが自らの人生を賭して守ってきた社会を簡単に諦めるわけにはいきません。これからも硬い岩盤に一滴一滴水をたらすように私たちも一本一本の記事を発信し続けるしかないと思っています。この賞が大きな励みになります。ありがとうございました」

奨励賞には6点が選ばれました。活字部門で4点、映像部門で2点です
 まず、朝日新聞オピニオン編集部、磯村健太郎・山口栄二両記者の「原発と裁判官 なぜ司法は『メルトダウン』を許したのか」は、これまで原発訴訟を担当してきた裁判官にインタビューし、司法が原発にどうかかわってきたかを明らかにしたものです。裁判官は、これまで自らが担当した原発訴訟を語ることはほとんどありませんでした。それだけに、選考委員会では「ガードの堅い裁判官に語らせようという両記者の執念は特筆に値する」「現在行われている原発訴訟の裁判官、原告、弁護士に多くの示唆を与える内容だ」といった声があがりました。
_8ds4454スピーチは磯村健太郎さんと奥の山口栄二さんが交代で話した。

「この賞は取材に協力してくれた元裁判官に与えられた賞でもあります。司法の世界には裁判官は語らずという掟がありますが、タブーを破って語ったくれた裁判官がいます。私たちは原発訴訟の全体像を描きたいと考えました。何十の裁判が行われた中で、住民側勝訴は二件しかありません。高裁で逆転住民勝訴判決がありましたが最高裁でひっくり返されました。司法は原発を裁けるのかと考えました。司法は国策の原発を追認し、加担したと言ってもいいかもしれません」「最高裁はここぞというときには、圧力に弱い組織です。」

 沖縄タイムス社「基地で働く取材班の連載「基地で働く 軍作業員の戦後」は、米軍基地で働いてきた人たちに、その経験を語らせた重量感ある企画です。基地での労働を通じて沖縄の人たちが米軍から受けてきた差別や人権侵害、基地労働がもたらす危険が余すところなく明らかにされており、選考委員会では「沖縄戦後史の空白を埋める貴重な証言集」とされました。
_8ds4461スピーチは磯野直さん。

「2012年4月から139回連載。基地作業員がどんな仕事をしてきたのか。ベトナム戦争で使われる砲弾を充填してきた女性が実名で話してくれたこともあるが、取材がOKとなっていて自宅に伺ったら、土下座して語らなくなった人もいた。印刷直線に公表は止めてくれと連絡してきた人もいる。権力が植え付けた記憶は、まだ安心して語れる環境になっていない」

 共同通信社記者、舟越美夏さんの「人はなぜ人を殺したのか」は、著者が2001年から02年までカンボジアのプノンペン支局に勤務した際、ポル・ポト派元幹部のほとんどに会い、インタビューした記録です。ボル・ポトを除く最高幹部への長時間インタビューに成功した外国人記者は他にはいない、とされていますが、舟越さんはインタビューを通じて彼等になぜあれほどの大虐殺を行ったかを鋭く迫ります。読後感はまことに重く、読者は、戦争とは何か、大国と小国の関係といった問題について深く考えさせられます。選考委員会では「取材力と表現力に優れており、大賞に値する」という感想が述べられました。
_8ds4477舟越美夏さん。

「遠い南の国の話なんだけれども、人間の業とか普遍的なものを孕んでいたテーマ。人間のもろさ、危うさ、残酷さ、生き残るとはどういうことか、秘密主義の行き着く社会とは、集団の恐ろしさ、異なる意見を赦さない社会とは、正しいと信じることのために人を殺すとはどういうことか、純粋すぎることの恐ろしさ。大国のエゴとは。数々のテーマに魅惑されました。カンボジアのことよりも普遍的なテーマを書きたかった」


 フォトジャーナリスト、山本宗補さんの写真集「戦後はまだ…刻まれた加害と被害の記憶は、8年の歳月をかけて取材した、国内外の戦争体験者70人の肖像写真と証言を収録したものです。原爆被爆者、シベリア抑留者、戦争孤児、中国残留婦人、特攻隊員、抗日ゲリラ、従軍慰安婦、BC級戦犯……。その証言は生々しく、「敗戦から68年を迎えたが、戦争はまだ終わっていない」という思いを強くします。選考委員会では「写真に訴える力がある」「戦争の記憶が薄れつつある今、こうした記録は極めて貴重」とされました。
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「東南アジアの取材から初めて、超高齢化社会を前にしたお年寄りの取材をする中で、戦争体験をしっかりと聞き取らないといけないと思うようになりました。本格的に取材を始めたのは小泉政権、安倍政権の時です。戦争体験者にとっては、私が息子と同じ世代なので、聞き取るにははまり役だったかもしれません。
 昨年の今ごろ、安倍政権が復活したので、ジャーナリストの一人としてやれることをやらないといけないと思い、できるだけ早く戦争体験者の取材をまとめようとしました。参議院選までに間に合わせたいと思ったのですが、間に合わず、何とか夏までに出版できました。

 先週の国会周辺は、安倍政権に怒り市民がものすごく集まってきました。怒りの声は「ファシスト失せろ」に象徴されたほどです。今後は、写真展を全国で開催し、侵略戦争だったこと、戦争指導者が無謀は戦争を延々と長引かせたことが事実であることを伝えていきたい。戦前に回帰しようとする政府や権力者にジャーナリストとして抗って行きたい」

 このほか、活字部門では、森宣雄・鳥山淳編著「『島ぐるみ闘争』はどう準備されたか」(不二出版)、前泊博盛さんの「本当は憲法より大切な『日米地位協定入門』」(創元社)、塩田武史さんの「水俣な人」(未来社)が最終選考まで残りました。


■映像部門では、政治や経済などさまざまな面で日本の「空気」が大きく変わり、前途多難が予想される時代になったことを踏まえて、これから「求められる」であろう映像表現を予感させた2作が奨励賞に選ばれました。

 まず、長崎放送制作のドキュメンタリー「静かな声」(ディレクター・岩本彩さん)は、長年、被爆体験の語り部を務めてきた松添博さんを主人公に、戦争当時の記憶を次の世代にどう継承できるかを改めて考えさせる秀作でした。80歳を過ぎた松添さんは咽頭がんのため声を失った後も人工咽頭を使って子どもたちに語り続けようと、懸命に発声練習を続ける。その姿を、松添さんの孫の世代にあたる作者が静かに見つめ、やがて伴走するかのように「68年後の世界」を映像で発見していく展開が素晴らしい、とされました。
_8ds4469岩本彩さん
「長年、核問題を報道してきた先輩記者から、声を失った松添さんから私自身が何を学ぶかを期待したいといわれました。長崎でも原爆のニュースは視聴率を取れない日の当たらないところになりつつあります。松添さんが声を失っても原爆の体験をこんなに伝えようとしているのに、自分は気づかずに日常を過ごしていたことに気づかされました。その感覚を番組を通じて伝えることができればと考えました。筆談で松添さんとコミュニケーションを取るため、なかなか心を開いていただけず、苦労しました。ただ、松添さんの変わりつつある表情を捉えたカメラマンの映像の力に助けられました。放送はスポンサーが付かず、深夜3時頃の放送となりました」

  「レイバーネットTV」(製作・レイバーネットTVは、労働者と市民のためのテレビ番組です。2010年5月にスタート、毎月2回の生放送。各回の特集コーナーではゲストを招き、労働問題をはじめ政治、経済、外交、教育など、幅広いテーマで討論を行っている。既存のテレビ局では奥歯にモノのはさまったようなコメントしかしない話題を、あえて積極的に討論してゆく面白さが評価されました。選考委では、今後、視聴者が増え、番組内容もさらに充実すれば、テレビ局にも刺激を与える存在になるのでは、と期待する声がありました。
_8ds4483松元ちえさん。
「放送を始めたころのスローガンは、労働者の労働者による労働者のためのメディアでした。労働者の権利とか、労働組合の重要性を知ってもらおうと始めた。なぜインターネットかというと、既存のテレビではスポンサーがあるために、労働者が闘っている企業の名前がだせないとか、報道できないことがあるため。大震災の後からは、大手メディアのできない報道を、スポンサーのついてない私たちだからできる報道がありました」

「手弁当でやっているインターネットTVのニーズが広がってきた。批判しあうよりも、大手メディアと刺激し刺激されるような関係になっていきたい。スタッフは13人いて、交通費は出ますが、一人を除いて全員がボランティアでやっています。二年半続けてこられたのは、仲間や市民のみなさんからこういうものを取材してほしいという声が届くようになり、一緒になって番組を作るようになったことも大きい」


熊本日日新聞社のキャンペーン「水俣病は終わっていないには特別賞の「持続する志賞」を贈ることにしました。「公害の原点」とされる水俣病が公式に確認されてから57年が経過しましたが、その被害の全容はまだ明らかにされず、今なお救済されない被害者が多数いるとされています。同社は、キャンペーンを通じてこうした実態を訴え続けており、選考委では「地元紙として長期にわたって水俣病問題を粘り強くフォローし続けていることに敬意を表したい」「地元住民の視点で問題を見ているのも称賛に値する」と評価されました。
_8ds4487岩瀬茂美さん。

「14部続けていますが、連載はまだ終わっていません。最高裁は今年、国の基準よりも広く水俣病と認める判断をしました。水俣病の長い事件史を振り返ると、国や原因企業が被害を小さく抑えこみ、水俣病を早く終わらせようとする動きが繰り返されてきました。水俣病発生当初、経済成長優先の考え方が水俣病の被害を拡大させたと思っています。その姿勢はいまでも何か変わったのかと。国や原因企業は被害の実態に真摯に向き合っているのかと思います。同じような構造が福島の原発事故にも重なります。国と原因企業だけが情報独占しています。地域は環境が破壊され、風評被害に悩まされ 人間関係が引き裂かれていきます」

「被害者の小さな声に耳を傾け、一人一人の命の重さを訴えることが私たち責任ではないか。「『見てしまった責任がある』と原田先生はいつも言ってました。。私たちは地元紙として、『見てしまった責任があり、これを伝え続ける責任がある』と思っています。今後も息長く水俣報道を続けていきます」


■荒井なみ子賞は該当作がなく、本年も見送りとなりました。

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 以下はこれまでの受賞作の一例です。詳細は平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)のホームページをごらんください。

・第18回平和・協同ジャーナリスト基金賞(2012年)
◆基金賞=大賞(1点)
ジャーナリスト 布施祐仁さんの「ルポ イチエフ~福島第一原発レベル7の現場」(岩波書店)

◆奨励賞(7点)
★阿武野勝彦・片本武志共同監督の「長良川ド根性」(東海テレビ)
★河勝重美・ヒロシマ「原爆地獄」を世界に弘める会代表(奈良市)編の「ヒロシマ原爆地獄 日英二カ国語版」(自費出版)
★上丸洋一・朝日新聞編集委員の「原発とメディア」(朝日新聞出版)
★ジャーナリスト・生協研究家、西村一郎さんの「協同っていいかも?」(合同出版)
★ハイロアクション福島原発40年実行委員・武藤類子さん(福島県田村市)とフォトジャーナリスト・森住卓さんの「福島から あなたへ」(大月書店)
★琉球朝日放送制作の「標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~」
★琉球新報社の「米海兵隊のオスプレイ配備に抗う一連の報道」


・第17回平和・協同ジャーナリスト基金賞(2011年)
◆基金賞=大賞 (1点)
報道写真家・樋口健二氏の写真集「原発崩壊」(合同出版)

◆奨励賞 (5点)
★石山永一郎・共同通信編集委員の「ケビン・メア米国務省前日本部長の沖縄に関する  発言報道」
★長崎放送製作の「封印された核~元兵士が語る在日米軍の真実~」
★ジャーナリスト・向井嘉之、翻訳家・森岡斗志尚両氏(富山市)の「イタイイタイ病  報道史公害ジャーナリズムの原点」(桂書房)
★琉球新報取材班の連載「ひずみの構造――基地と沖縄経済」
★大石光伸・常総生活協同組合副理事長(茨城県)の活動
★石田優子監督作品「はだしのゲンが見たヒロシマ」(製作シグロ、トモコーポレーション)
★テレビ朝日、東京サウンドプロダクション製作の「誰も知らない『玉音放送』~“日本のいちばん長い日”の真実~」


・第11回平和・協同ジャーナリスト基金賞(2005年)
基金賞(2点)
◆沖縄タイムス社と神奈川新聞社の共同企画「米軍再編を追う 安保の現場から」
◆毎日新聞社の「特集『戦後60年の原点』シリーズ」

奨励賞(6点)
◆女優・斉藤とも子さん(神奈川県)の「きのこ雲の下から、明日へ」(ゆいぽおと)
◆信濃毎日新聞社報道部取材班の連載「日中を生きる」
◆フォトジャーナリスト・鈴木賢士氏(東京都)の
「父母の国よ――中国残留孤児たちはいま」(大月書店)
◆NPO法人太平洋戦史館(岩手県衣川村)の
「太平洋戦史館―LEST WE FORGET―」
◆長崎放送制作の「銃後の村」
◆福井テレビジョン放送制作の
「有沙と私 それぞれの壁~日本に嫁いだ中国人妻を追って~」

・第5回平和・協同ジャーナリスト基金賞(1999年)             
基金賞(1点)
◆ フォトジャーナリスト、広河隆一氏(東京都)の「写真記録 チェルノブイリ消えた458の村」

奨励賞(6点)
◆ 朝日新聞原爆投下取材班「原爆投下55年目の真実」(朝日新聞)
◆ 朝日放送、株式会社才SAI(東京都)制作の驚きももの木20世紀スペシャル「シベリアの奇跡--『妻よ!』『子供たちよ!』収容所から届いた遺書」
◆ 諏訪中央病院院長、鎌田實氏(長野県茅野市)の「鎌田實がたずねる地域医療の先達 若月俊一・早川一光・増田進」(医歯薬出版株式会社「月刊総合ケア」99年8月号)
◆ 北日本放送(富山市)制作の「鍋割月の女たち~米騒動から80年~」
◆ テレビ東京、クリエイティブ21(東京都)制作のドキュメンタリー劇場「みすてられてなるものか」
◆ フォトジャーナリスト、森住卓氏(東京都)の「セミパラチンスク」(高文研)

・第1回平和・協同ジャーナリスト基金賞(1995年)
基金賞(2点)
◆ フォトジャーナリスト、豊崎博光氏の「アトミック・エイジ」(築地書館)
◆ NHK長崎放送局とNHK福岡放送局共同制作の「長崎 映像の証言~よみがえる115枚のネガ~」

奨励賞(6点)
◆写真家、石川真生さんの「沖縄と自衛隊」(高文研)
◆ 書家、作家、上原順子さんの反核・平和に関する短歌、小説など
◆ 栗原淑江さんの「自分史つうしん ヒバクシャ」
◆ 神戸医療生活協同組合の 「おまえらもはよ逃げてくれ-阪神大震災 神戸医療生協の記録」
◆ 中国新聞労働組合の「ヒロシマ新聞」
◆ ルポライター、西野留美子さんの「日本軍『慰安婦』を追って」(マスコミ情報センター)
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PS:筆者の取材活動のサポートはこちらをごらんください→フォトジャーナリスト山本宗補プロジェクト支援

・こちらは「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」写真展巡回展 開催希望者 募集Webです。
      「あなたの手で、「終わらない記憶」を伝えてゆきませんか」


◯取材活動支援のお願い
フォトジャーナリスト 山本宗補活動支援
ジャーナリストの活動を支えてください。

・郵便振替口座(加入者名 山本宗補)
00180-1-572729

・銀行振込
城南信用金庫
店番036 普通口座 ヤマモトムネスケ 口座番号340130


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2013年12月 8日 (日)

現代の治安維持法となる「秘密保護法」が強行採決された日の反対運動 Movement against the unconstitutional Secret Bills on the day when the Bills was passed .

(写真はクリックすると拡大します)

_8ds3206秘密保護法案が参議院国家安全保障特別委員会で強行採決された翌朝の東京新聞12月6日朝刊。

 憲法違反と批判される内容の特定秘密保護法案が参議院本会議で成立した6日の国会周辺の抗議活動をほぼ時系列で掲載する。前日までの抗議アクションは、「主権在民の現場から、「秘密保護法案廃案!」支持!!! Secret Bills must be abondoned !」と、現代の治安維持法となる「秘密保護法案」は廃案すべき! The state secret bills is the modern times' Internal public order act of war time should be abondoned. をご覧下さい。一連の抗議の流れが見えて来ます。


◯午後1時半すぎ 参議院議員会館前
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◯国会正門前
 「秘密保護法絶対反対」「悪法撤回」「採決反対」「秘密保護法絶対廃案」「ファシスト失せろ」「ファシストくたばれ」「独裁止めろ」「自由を守れ」「強行採決絶対させない」

 老いも若きも高校生も、男も女も、世代をこえて集まった市民が日が暮れるに従い、続々と集まり、怒りのドラムデモに合わせて、熱いコールを繰り返した。

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「石破はキモイ」と一昨日に議員会館前でスピーチした在日生活20年をこす旧ユーゴ出身のスレイマン・ブルキチさんが、正門前で赤と黒の旗を手にしていた。
「石破幹事長の発言は民主主義に対するホメ言葉。絶叫がくやしかったら、こっちに来て直接話してみろといいたね。石破は気持ち悪いね。あんな人が民主主義とか、正義とか、自由とかの美しい言葉を使っちゃダメ。今は大きな声を出し万人の市民が集まることが大きなインパクトになる」

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 身なりの颯爽としたビジネスマン風の男性が大きなプラカードを掲げ、若者のコールに加わっていた。
「大借金、核廃棄物、米軍基地、領土紛争。その上、こんな法律まで残したら、恥ずかしくて子供に顔向けできません」

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「時の政府を批判すると捜査されます 国の不正を追及すると逮捕されます 特定秘密保護法が成立すると 日本はそんな国に変わります」(男性のプラカードの反対側の表現が、参加者の不安を言い当てていた)

◯午後6時半 日比谷野外音楽堂 「秘密保護法」廃案へ 12・6大集会
 約15000人が参加した。国会議員も20人近く参加した

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_8ds3496福島市から駆けつけた武藤類子さん。福島県が公聴会のアリバイ作りに利用された悔しさで涙目だった。

「政府与党は今晩中にもこの法案を成立させようと強行採決をたくらんでいるのはあきらかです。市民の8割が慎重審議を望んでいる。そういう中での委員会の強行採決です。最後は言葉は聞き取れない、議事録も残っていません。この採決は法的にも違法無効だといわねばなりません。ツワネ原則にもことごとく反していると指摘してきました。それを裏付けるように、人権高等弁務官のピレイ氏も重大な懸念を表明しています。法案を内容においても手続きにおいても認めることはできません。法案が強行成立したとしても、翌日からこの法案を廃止する活動を始めようでありませんか」(海渡雄一弁護士)

「野党のみなさんにはどんなことがあっても、牛歩戦術、フリバスターなど、全ての戦術を屈指して絶対に法案成立を食い止めていただきたい」
(同、海渡弁護士)

_8ds3427鎌倉市から参加したご夫婦は、女の子の赤ちゃんとともに、「さいあくの三代目」のプラカードを下げていた。もちろん、三代目とは安倍晋三首相のことだ。

「現実的な話をします。あの手この手で数の差を埋めようとしています。でももうすぐ弾切れが起きると思います。このままだったら可決されることは間違いない。可決されたら終わりじゃない。その日が始まりだと思いませんか。安倍政権を倒すしかないですね。一年の間にもっともっと横につながりましょうよ」(山本太郎議員)

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「民意を無視し、民主主義の手続きをないがしろにする、横暴極まりない安倍政権の一連の行為こそ、民主主義に対する『テロ』ではないでしょうか。しかも、与党が国会の多数を占める結果となった選挙は、裁判所から『違憲状態』『無効』と判断されているのです」(集会アピールの一部を引用)

_8ds3542国会請願デモ

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◯午後8時 国会正門前
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◯午後9時 議員会館前
参議院本会議開始
中川参院国家安全保障特別委員会委員長問責決議案否決

「国家国民のために必要な法案である」「戦争しないために今成立させなければならない法案だと思います」。
 本会議で中川委員長の問責決議は否決された直後に、こう法案賛成意見を陳述したのは、沖縄選出の島尻議員だ。島尻議員は自民党公明党を代表して陳述した。自公与党は、福島県をアリバイ作りに踏み台にし、今度は採決前に沖縄県選出議員をロボットのように操って、強行採決の踏み台にした。

_8ds3734真ん中にはマイクを握りしめ、連日コールし、市民のアピールを調整してきた園良太氏。右端の旗を手にする男性が旧ユーゴ出身のスレイマン氏。


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 「若い女性の声で、「強行採決絶対反対、強行採決絶対反対」のコールが議員会館前では延々と続いていた」

午後11時20分
 特定秘密保護法案成立:賛成票130 反対票82 

 「あまりのあっけなさに参議院議員待合室で中継を見つめていた人々はほとんど無表情。採決まで全国でさまざまな重層的な抵抗があったはずだが。あっけない幕切れとなった。議員会館前は、「あきらめない、賛成議員は恥を知れ」コールを若者たちが叫び続けていた。彼らは悔しさで傷ついていた」

参議議員会館前 法案成立に怒る人々。
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_8ds3833「採決撤回、採決撤回、採決撤回、悪法廃案、悪法廃案、悪法廃案、ファシスト消えろ、ファシスト消えろ、ファシスト消えろ、自由を守れ、自由を守れ、自由を守れ~~~」

_8ds3859法案成立後、抗議に参加し深夜まで残っている参加者に頭を下げる山本太郎議員。

「特定秘密保護法決まっちゃった。しょうもない猿芝居。議事堂には民意はほとんどなかった。議事堂の中で反対した力ある議員に力をください。この建物の中で賛成した人たちは、99.9%の弱者を切り捨てようとしている。自分たちが含まれないと勘違いしているんです。みなさん力をください。今日で終わりじゃないですよね。今日が始まりですよね。ひっくり返しましょう。ひっくり返すぞ~」

 法案が強行採決される数時間前の日比谷野外音楽堂で、山本議員はこの成立をすでに折り込み済みの発言をしていた。「でももうすぐ弾切れが起きると思います。このままだったら可決されることは間違いない。可決されたら終わりじゃない。その日が始まりだと思いませんか」

官邸前、議員会館前での抗議を連日呼びかけ、「廃案」を叫び続けた火炎瓶テツさんの弁(12月7日、代々木公園にて)

「成立した時は不思議と悔しくも悲しくもなかった。あれでショックを受けるような人は、自分が闘う相手をなめているんじゃないですか。無我夢中に食らいついていって、健闘したほうじゃないですか。自分をそんなに過大評価してないですからね」

「成立に抗議する何かをやらないといけない。成立過程がむちゃくちゃで、成立した法律そのものがむちゃくちゃ。成立させたことに対する抗議の意思表示を一度しないとまずい。後は、施行される1年の間に、立法府の人間とどうつながるか。反対することの正当性は全く疑っていない。憲法違反、国連人権規約違反、この事実は消えないから、これからもやれることは何でもやることは変わらない。派手に思われるけど、やってることは地味ですよ。繰り返しやっていくほかはないですよ。私は場は重要視しない。場は抗議の対象が目の前にあり、抗議する人がそこに立つこと。各の問題に即応することが重要だと思っている」

「自分たちの闘っている敵のでっかさを認識させずにやり続けることはうまくない。主体的な意思を持った100人と、この指止まれで集まった1万人。意思を持った100人は強い。この指止まれで集まった人を、意思を持った1万人にする作業を怠ってきた。そこからまだ抜け切れていない。一極集中ではなくて、全ての動きを尊重した連携連帯が重要。今、いくつかの限定された核ができて、その回りに寄ってきている。最初から茨の路なんだから、茨の路に座りに来るヤツでないとダメですよ」

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2013年12月 6日 (金)

主権在民の現場から、「秘密保護法案廃案!」支持!!! Secret Bills must be abondoned !

(写真はクリックすると拡大します)

 未整理ですが、秘密保護法案反対・廃案を応援し情報発信するために、11月21日以降の写真を紹介したい

11月25日 福島市公聴会の外での秘密保護法案反対行動
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_8ds0528県庁記者クラブでアリバイ作りの公聴会を批判する、秘密保護法に異議あり主催者。

 与野党が推薦した7人の意見陳述人全員が、法案に反対するか慎重審議を求めた。 

11月26日 秘密保護法案反対銀座パレード
 福島市での公聴会翌日、午前中には衆議院国家安全保障特別委員会で採決を強行し、午後8時過ぎには衆議院本会議で与党が強行採決し、法案は衆議院を通過した。福島県民は安倍政権のアリバイ作りに利用されただけだった。 

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11月26日 首相官邸前と議事堂正門前
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12月1日 新宿駅西口 日弁連秘密保護法反対街頭スピーチ
 参議院国家安全保障特別委員会での法案審議が始まった。11月29日付けの自身のブログで、石破茂自民党幹事長は、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と記した。市民の政府批判をテロと同一視する石破ブログ発言は、民主主義を否定したも同然

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12月1日 渋谷ハチ公前抗議とフラッシュモブ
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_8ds1660「えみむめも」さんたちのフラッシュモブ。


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12月2日 参議院議員会館前座り込み、キャンドルライト抗議
_8ds1867知る人ぞ知る播磨屋さんの街宣車


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_aaa9387「民主主義を壊すこの法案こそがテロリズムなんです!」と落合恵子さんは叫んだ。左から落合さん、渡辺一枝さん、澤地久江さん、木村結さん。石破批判ポスターにある「だらず」とは、鳥取方言で「あほう」「ばか」の意味という。


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12月3日 参議院議員会館前抗議行動
_8ds2258su 「強行採決こそテロだ!」

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_8ds2274山本太郎議員の報告
「53機関で秘密指定できることがわかりました。こんな法案通ってしまえば悪いことをしても全部隠してしまえるということがわかってきました」「みなさんの声は確実に聞こえています」

12月4日 国会議事堂包囲ヒューマンチェーン
 平日の昼間に6000人が参加し、国会を人間の鎖で包囲した
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12月4日 さいたま市大宮区での公聴会抗議(結婚式場ラフォーレ清水園)
 共産党を除く野党がボイコットしたアリバイ作りだけのための公聴会。400人をこえる市民が、会場に抗議に押し寄せた。
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12月4日 議員会館前抗議
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 参加者はのべ3000人以上ではないか。
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12月5日 国会周辺の抗議行動
_8ds2824埼玉県の曹洞宗全長寺住職の抗議。

 東本願寺(浄土真宗大谷派)は、戦争中の軍国主義に加担した教団の反省をふまえ、秘密保護法案に反対する声明を発表している。

_8ds2835宗教各派による秘密保護法案反対声明の読み上げ。真ん中は八王子の金刀比羅神社宮司奥田靖二さん。

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_8ds2940大学1年生の広瀬さん。

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 夕方、参議院国家安全保障特別委員会では、自民公明与党による強行採決で、法案が可決した。

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_8ds3136前日弁連会長の宇都宮健司さんも安倍政権の全体主義的政治手法を激しく批判。


_8ds3131大人になったら総理になって全部の原発をなくすことを夢見る未来のソウリ(7歳)もお母さんたちと参加した。(彼の関心は叫ぶことではなさそうだったが)


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_8ds3184今年4月に得度したばかりの日蓮宗の藤井秀雄さん。参議院議員会館前では遅くまで抗議が続いた。

_8ds3156 「民主主義の死」を迎えつつあるこの日、普段から秘密保護法に反対してきた河野さんは、喪服で参加し、地下鉄の入り口前でずっと立ち尽くした。"Death 0f Democracy"

◯12月6日の取材は次のブログにまとめました。

現代の治安維持法となる「秘密保護法」が強行採決された日の反対運動 Movement against the unconstitutional Secret Bills on the day when the Bills was passed .


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