吉祥寺界隈「パパママぼくの脱原発ウォーク」で考えた、写真に表れる参加者の熱意
(写真はクリックすると拡大します。デジカメ撮影の動画も初めてアップしました。2月5日加筆)

これは1月27日の日比谷野外音楽堂で開催された「NO OSPREY 東京集会」の写真だ。参加者が多数であるばあるほど訴えに説得力が増すのは当然だ。取材するメディアにとっても参加者が多いか少ないかは、報道するにあたっては重要な要素となる。約4000人の参加者は、集会後に東電本社前コースから数寄屋橋・銀座を歩いてデモ行進した。

デモ行進で目立ったのは、参加者の所属する労組や団体のノボリだった。誤解を恐れずにあえて指摘したいが、逆に参加者個人個人の用意したオスプレイ反対メッセージは参加人数の割には目立たないものだった。うがった見方だが、各組織によってプラカードなどに規制があるのかもしれない?参加者数が沿道の市民をいくら圧倒しても、肝心の「オスプレイに反対だ!」という訴求力はどうなのか?という疑問が残った。普段は無関心な沿道の市民が一目で何をアピールしようとしているかがわからなければデモの成果はないに等しいのではないだろうか。

もちろん沖縄系の新鮮なノボリを多数掲げて人目を引いた集団や、自作のプラカードなどを持参した一般市民参加者も多数参加していたことは、twitterで発信済みだ。
昨年の「9月9日は沖縄のオスプレイ反対県民集会に連帯する国会包囲行動」で、多数の市民も議事堂を包囲した際の、多様なアピール方法はその好例だと思う。沖縄問題、米軍基地問題、原発問題など多方面にわたる社会問題に長年取り組んできた実績を積む労組系の人々と、市民がごっちゃになることで、訴求力は何倍にもなると実感した。その時の写真は「主権在民の闘いはあきらめることがなく続く。取材も続く。(9・7、9・8、9・9)」と題したブログに10点ほど掲載しているので、確認していただきたい。
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ここからが本題で、翌週の日曜日は小春日和の節分の日。吉祥寺の井の頭公園に集まった市民約450人が、吉祥寺駅界隈を脱原発デモのアピールをしながら歩いた。好天にも恵まれ、子どもたちも多く家族的な雰囲気の漂う良いデモだった。「パパママぼくの脱原発ウオーク」参加者は、日比谷の10分の一かもしれないが、取材者には、何に対し、誰に対してアピールするかが明確で、アピールの多様さと、訴えようとする熱い気持ちの度合いからしても、日比谷の参加者の何倍もの印象が残った。撮影した写真にはそれが露骨に出てくる。
家族で参加するにはもってこいの晴天。井の頭公園西園の集合場所。
埼玉県上尾市から来た、4歳児が小学生のお姉さんたちと嬉しそうにパレードの準備。
幼い子どもたちが先頭を歩くファミリーな脱原発ウオークが始まった。
足取りもしっかりした4歳児とお父さん。官邸前も参加するという。

いつも官邸前でも一家三人で参加する、肩車される少年がご両親の子守のような脱原発一筋家族。(ご両親の顔はプラカードで見えない状態で失礼しました)
節分を意識した仮装も多々あった。全国各地で毎週続く脱原発アピールに、季節感も重要な要素となってきている。
吉祥寺駅前の大通りを渡る。前からも後ろからも、真横からも遠くからも一目でパレードのアピールが何か分かりやすいものだった。
お父さんと子ども3人が勢揃い。4歳児はさいごまで自力で歩き、終わっても元気そうだった。
みなさん、おつかれさまでした。
◯取材後記
イントロで指摘したことは、実は参加者が10万人をこえる「さようなら原発」集会パレードにも同じことがいえる。2011年9月と2012年7月の両方を取材した印象だ。お仕着せのスローガンをゼッケンのように着込んだ参加者と団体旗の組み合わせ?それとも独自のアピールを持ち寄る一般参加者を撮る?一般参加者と、各労組や組織のノボリの下に集まる参加者の訴求力の落差は、撮影し報道する者として実感せざるをえない。脱原発を訴え、デモに不慣れな一般市民に同感してもらうために全国各地から集まりながら、独自に訴えをアピールするものが不足する参加者は、言わずともわかる。放送枠やスペースの限られたテレビや新聞でなくとも、一目で何を訴えているのかがわかる撮影対象を常に探し求めている。時間とエネルギーとお金をかけて集まって訴えても、訴求力や熱意不足で報道される機会が損なわれることほどもったいないことはない。
参議院選挙が近づくに連れ、憲法改正や国防軍、TPP問題など、一般市民にとっては「脱原発」ほど身近に感じず、それでいて日本の運命を決めかねない問題が争点となる。一般市民の無関心をパレードでどう振り向かせ、同感してもらうか、長年いろんな問題で闘ってきた労組系の人々の活動はますます重要になる。安倍自公政権の原発再稼働ありき路線や、自衛隊国防軍化路線を受け入れたいとは誰も思っていないだろう。だからこそ、無関心層に向けた訴求力を疎かにしたら、大手メディアや財界を味方につける権力者には太刀打ちできない。真っ当なメディアやジャーナリストの影響力も引き寄せることができない。昨年末の衆議院選挙での護憲派や脱原発派の惨敗は多くのことを示唆していると思う。
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