主権在民の闘いはあきらめることがなく続く。取材も続く。(9・7、9・8、9・9)
(写真はクリックすると拡大します)
久しぶりに続けて三日間、あきらめない市民による主権在民を取り戻す闘いの現場を取材した。
恒例の官邸前の原子力規制委員会人事案撤回要求行動と、日比谷~銀座ルートでの上関原発建設反対デモ。それに国会議事堂を取り囲んで実施された、オスプレイ配備反対集会だ。写真の解説はなしです。
◯9月7日の官邸前「再稼働反対」「人事案反対」集会。議事堂前から合同庁舎前での分散型行動となった。
福島原発告訴団団長を務める福島県田村市の武藤類子さん。
◯9月8日の上関原発建設反対と命の海を守るためのパレード=『いのちの海を埋め立てないで ~上関・祝島 自然とともに生きる未来へ~パレード』から。
祝島の反対運動の先頭に立ってきた父親の後を継いだ山戸孝さんも参加。
忘れてはならないのは、原発建設に反対してきた瀬戸内海の離島の祝島島民たちは、大手メディアが取材しようとしまいと、巨大な電力会社や国を相手に30年も不屈に闘いつづけ、圧力をはねのけてきたことだと思う。2010年3月に祝島を取材したときの写真はこちらをクリック。
西銀座を通りかかると、幸福実現党が原発推進の街宣をやっていた。原発事故の深刻さを認識せず、自分たちだけには放射性物質は降らないと思いこんでいるのだろう。醜いことこの上ない。
◯「9月9日は沖縄のオスプレイ反対県民集会に連帯する国会包囲行動」
3・11後の近著に「犠牲のシステム 福島・沖縄」がある哲学者の高橋哲哉さん。「墜落事故や緊急着陸など相次ぐトラブルは、オスプレイ自身がその危険性をメッセージとして発しているのだと思う。沖縄県での反対運動が不要になるくらい、この首都圏で運動の機運を高めていきたい」
官邸前の脱原発集会にもよく参加する9歳の小学校3年生。自分で書いたプラカードを体に巻き、ノリノリのオスプレイ反対スピーチ。「子どもの頭の上を戦闘機が飛んでいるのをゆるせません!」
◯取材後記
首相官邸前での「再稼働反対」集会を一つのきっかけとして、官邸前や議事堂前での政府に対する抗議行動への参加者は、気軽に現場に足を運ぶようになっている。どこかに置き忘れていた「主権在民」という憲法の神髄を取り戻そうとするかのように。この国の主人は政府でもなく、官僚でもなく、大企業でもないことを思いだし、国民一人一人が主人公であることを、恥を知らずで、無責任な議員や官僚ばかりとなった永田町の「町人」にわからせようと。
闘いに終わりはなく、闘いは国民の権利を少しづつ取り戻していく長いプロセスなのだと思う。
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コメント
Nuclear professionals, politicians & some media want us to sleep, so we made a lullaby ... Here a version with english subtitles http://youtu.be/dKOACjyOthU
A propos de Fukushima : les professionnels du nucléaire, les politiques et certains médias s'efforcent toujours de nous endormir. Alors on a fait une petite berceuse... original version with japanese subtitles http://youtu.be/xylYFdqkn6U
cordialement
Best regards
garlo
投稿: garlo | 2012年10月28日 (日) 20:37
dear garlo-san
many thanks for your message!
Its a strong protest music!
yamamoto munesuke
投稿: yamamoto | 2012年10月29日 (月) 10:53