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2012年4月25日 (水)

「止まった時間」・解除された南相馬市の警戒区域(Former No Entry Zone in Minamisouma city.)

(クリックすると拡大します)

This is a photo reportage about former No Entry Zone in Minamisouma-city. All photos are taken on April 16-17th. What you could see there is a town where nearly everything is freezed as if no rehabilitation took place after the big earthquake and super tunami on 3/11 becauce of nuclear power plant disaster.

 4月15日深夜12時を境に南相馬市の警戒区域が解除され、空間線量率を元に新たに3区分に分けられた。
_aaa0034_2新たな検問所が浪江町との境界に近い国道6号線上に設置された。深夜に現場に着いたついでに真夜中の検問所に行ってみた。土手の雑草が伸び放題で、「3・11」後のままなことを物語っていた。

 警戒区域が解除されるまでに何度か立ち入った南相馬市小高区。警察の目を気にすることなく、自由に動き回れるので、16日と17日の二日間、線量の低い海側から線量が高めの山側まで回った。立入禁止だったために、地震で崩れ落ちた建物も、大津波で全壊した住宅も、復旧作業が手つかずで、時計の針が止まったかのような空間だった。原発事故による放射能汚染さえなければ・・・。

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_aaa0196南相馬市役所小高支所裏手の排水設備関係の液状化がすごり。

_aaa0144貴船神社の鳥居や石灯籠などが倒壊している。

_aaa0252墓地の石柱の多くが地震によって倒れたまま。解除されたメリットは屋根の修理や墓地の修繕ができるようになることくらいか。

 解除された警戒区域見直し基準は、航空機モニタリング結果を補正した空間線量率が3.8マイクロシーベルト/時以下が「避難指示解除準備区域」。3.8~9.5マイクロシーベルト/時が「居住制限区域」。共に宿泊禁止で一時帰宅が防護服やスクリーニングなしで自由にできるようになった。9.5マイクロシーベルト/時以上が「帰還困難区域」で立入禁止措置は変わらず。

_aaa0307国道6号線をこえた大津波による惨状も手つかず。

_aaa0324商品が散乱したままのツルハドラッグストア小高店。海岸から2.5㌔離れている。

_aaa0561自動販売機が村上海岸から国道6号線の間に広がる水田地帯に残されていた。

_aaa0498住宅の半分がもぎ取られたままの中川夫妻の自宅。70歳代のご両親が流されて亡くなり、息子さんは翌日救出されて助かったという。「いまでも夢を見ているようだ。住み易いところだったが、ここには戻らない」。村上地区での死者は62名。

_aaa0463同村上地区。

_dsc7706「水没」状態の浦尻地区はもともと埋め立てで造成された水田地帯。現在はポンプで24時間、水をくみ出し排水している。

_dsc7718献花に訪れた家族の姿も(浦尻地区)。113戸のうち、全壊52戸。

_dsc7626村上海岸の破壊された防潮堤。

_aaa0045アカバナミツマタの花が満開だった。

_aaa0036愛犬マロンを連れて解除後に初めての一時帰宅をした葉倉夫妻。三春の枝垂れ桜を苗として成長した桜が咲き始めていた。空間線量は0.9マイクロシーベルト/時。ところが、海風が吹く度に、線量が上がって1マイクロシーベルトをこえた。(小高区羽倉地区)

 約200㌶の水田で米を作り、150俵を出荷していた葉倉さん(60歳)。水源はセシウムに汚染されて使いものにならなくなった大垣ダムという。小高、浪江、双葉の3町が農業用水として利用してきたのが大垣ダム。
「水が使えない。米は作れない。作っても売れない。米作りはもうダメかもしれない」
「水道も使えない。浄化槽も使えない。電気は復旧してもここでは生活できない。仮設が本宅みたいなもので、ここは別荘みたいなもんだ」

_aaa0188JR常磐線桃内駅は浪江駅と小高駅の間にある。線路はツタが繁茂。高台にある駅は大津波の影響はないが。
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_dsc7678移動した検問所は南相馬市と浪江町の境界に近い国道6号線上に設置された。空間線量は0.45マイクロシーベルト/時。

_dsc7764山側の空間線量が2マイクロシーベルト/時をこえる交差点で、愛知県警がノーマスクで車輌チェックをしていた。車から降りて、このスポットはマスク着用をした方が良いと進言した。「下っ端に言われてもどうにもならないから上司に言ってくれ」と。脅威が目に見えない「放射能組みし易し」、と思いこむほど慣れが怖い。

_dsc7743小川から飛び立った白鷺。

 解除された旧警戒区域内に自宅のある人や墓地を持つ住民にとっては歓迎される措置。だが、上下水道は壊れたままで、水を持ち込まないと自宅の掃除もできない。トイレは行政が設置した仮設トイレしか使えない。電気が復旧しても、ライフラインとなる道路などのインフラの復旧が完了しないとどうにもならない。農業が再開できるわけでもない。外部の者も自由に出入りできるので窃盗の心配は増す。収束の目処が立たない原発から20㌔圏内で、放射線量が低めだからといっても、若い世帯が近い将来、暮らせる環境ではないとしかいえない。

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コメント

ありがとうございます。現実を突きつけられ、事の重大さを痛感しています。

投稿: りょうちゃん | 2012年4月28日 (土) 09:58

写真から実感していただければ、取材し発信する役割がいくらかは果たせます。これからもよろしくお願いします。

投稿: 山本 | 2012年4月29日 (日) 22:22

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