「さようなら原発1000万人アクション」~脱原発・持続可能で平和な社会をめざして~
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「さようなら原発5万人集会」を目指して、記者会見(6日)と講演会(9日)があったので紹介したい。
「9月6日、東京「アルカディア市ヶ谷」にて、呼びかけ人の大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、賛同人の宇都宮健児さんが出席して、記者会見が開催されました。今回の記者会見は、8日の講演会「さようなら原発」と、19日の「原発にさようなら集会」を控えて行われたものです」。記者会見の出席者は鎌田慧(ジャーナリスト)、大江健三郎(作家)、落合恵子(作家)、宇都宮健児(弁護士)の各氏(左から)。
>「今、第三の原爆を日本人が自分の上に落としてしまったように、放射能の大きな危険による障害が与えられている」(大江健三郎)
「労働者や子どもたち、女性の犠牲に成り立っている原発は、非モラル的な存在であることは強調して起きたい」(鎌田慧)。司会進行をつとめた鎌田氏が、「原発さようなら集会」へのアメリカ知識人による連帯メッセージを紹介した。
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「原発さようなら集会」へのアメリカ知識人による連帯メッセージ
2011年3月11日の地震と津波のあと、福島原発によって引き起こされた大惨事に、私たちは深く悲しみ、憂慮しています。このような国家的惨事に耐えなければならない日本のみなさん、とりわけ、安全とは言えないレベルの放射能に被ばくしている方、またその恐れのある方々に、心からお見舞い申し上げます。
(中略)
私たちは東京で行われる9月19日の集まりを心から支持し、あなた達の目標を完全に共有します。いかなる地域の人びとも、日本で依然として続いている試練から学ばなければならないでしょう。私たちも自国の政府に対して、他のエネルギー資源を活用する際の破滅的なリスクを示しつつ、原子力エネルギーや核兵器への依存を適切な時期に終わらせることを要求します。
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以下は講演会部分:
「講演会「さようなら原発」が開催されました。
9月8日、東京・日本青年館を会場に、講演会「さようなら原発」が開催され、約1,300人が参加しました。
最初に呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さん、同じく呼びかけ人で作家の大江健三郎さんのお話しがあり、続いて呼びかけ人で作家の落合恵子さんによる詩の朗読がありました。崔善愛(チェソンエ)さんによるピアノ演奏、そして後半には賛同人のお一人で、映画監督の山田洋次さん、落合さん、呼びかけ人で経済評論家の内橋克人さんのお話しがありました」。
満席となった日本青年館大ホール
>「落ちてしまったからもう取り返しのつかない。広島、長崎につづいて3発目の原爆が落とされ、しかも我らの手によって、という狂おしい思いにとりつかれました」
崔善愛(チェソンエ)さんは死者を追悼する曲などを演奏し、合間に個人的な思いを話した。この夜の名言と思ったコメント。「この6ヶ月間、専門家とは何なのだろうかと学びました。音楽会に来てバッグの中のスーパーの袋を探し出すことにとらわれ、音を立てて続けているのに周りが見えなくなっている人と同じではないかと」。
>「原発についてははっきりとした意志を現さないといけないんじゃなか。大事なのは一緒にやろうよと声を上げること。一緒にやろうという気もちでお互いがまとまっていくことではないか」(山田洋次)
>「誰かだけが頑張っていくのは間違ってます。誰かだけをヒーローにするのも間違ってます。みんなで頑張らなきゃいけない」。「長い間権力と対峙してきたつもりですが、福島の子どもたちを全部疎開させるだけの権力がほしいです」(落合恵子)。
内橋克人さんは、1945年3月17日と6月5日の神戸大空襲が活動の原点と自己紹介。
「東北のみなさんの我慢は美徳だと思います。けれどもボランティアや個別組織による救援で巨大な災害の現場が救われるとは思えません。あるべきは公的支援です」「私たちがこうした時に声を上げなければ何が進むか。電源交付金が大幅に増額されたのです。人々が放射線におびえる中で、原発をさらに促進する政策が大々的に進んでいる」「誰が何を企てているかをきちんと見抜いていきたい」(内橋克人)。
●「9・11-19脱原発アクションウィーク」の様々なデモ・集会。イベントはこちらにリストがあります。
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コメント
各脱原発・反原発団体などを支援しよう。
9・11:経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション | 福島原発事故緊急会議 情報共同デスク
http://2011shinsai.info/node/660
http://2011shinsai.info/
集まれ5万人! 9・19は「さようなら原発集会」へ | さようなら原発1000万人アクション
http://sayonara-nukes.org/2011/09/110919_s-2/
脱原発:「さようなら原発」決断を 大江さんら新政権に要請、声明を発表 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110907ddm012040006000c.html
◇19日に都内で集会
アンチ原発ウイーク(9・11から9・19)・・・は、まさに百花繚乱、蜂の巣をつついたような大騒ぎ!! 田中洌
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/327.html
投稿: | 2011年9月10日 (土) 17:30
お話をされている皆さんの表情をとらえた写真を拝見していると
自分もその場所で声を聞いているようなおもいになりました。
過去に声を聞いたことがある皆さんだからでしょうか。
山本さんの写真の切れ味に何時も魅せられます。
そして、学ばせていただいています。
投稿: 大木晴子 | 2011年9月15日 (木) 20:53
大木さん、コメントありがとうございます。たった一人で意志表示し続ける大木には、こちらが脱帽です。できるだけ無理を控え、お大事にしてください。
投稿: 山本 | 2011年9月15日 (木) 22:34