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2011年7月 6日 (水)

浅間山麓、我が田舎の初夏

被災地取材などで田舎になかなか帰れずにいたが、久しぶりに田舎で三日間を過ごしてきた。土砂降りと初夏が同居している感じだった。妹によると雨不足がつづいたという。都内や被災地は梅雨入りしても、我が信州は雨雲の圏外だったようだ。お陰で雑草の伸びが思ったほどひどくなかったので草刈りが順調だった。

今年からオフクロさんの面倒を見るために妹が一緒に暮らしているので安心しきっているのも間が空いてしまう理由だ。天気さえ良ければ毎日畑に出る91歳のオフクロさんには、刊行されたばかりのJVJA写真集「3・11メルトダウン 大津波と核汚染の現場から」(凱風社)を渡してきた。

_aaa4089体長15cmほどの大きなオニヤンマか?孵化したばかりのようで、しばらく手の平に乗っていて、その後弱々しく飛んでいった。毎年のように見かけるのが嬉しい。

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_aaa4182用水路脇で咲くカキツバタ?

我が暗室小屋の回りにある畑の間を浅間山の伏流水である湧玉用水を源泉とする用水路が通っている。ここ数年、ホタルの季節になるとホタルと遭遇できる。運良くピッタリのタイミングだった。夜になると30匹ほどのホタルが群舞してくれた。三脚がないので乱舞は撮れないが、接写で撮影してみた。

1ちょうど交尾が始まっていた。1匹のメスにオスが数匹集まってきて交尾しようとしていた。

_aaa4090草刈り前

_aaa4147草刈り後

雑草が伸び放題なので、ほぼ一日かけて草刈り機で雑草退治。直後はきれいなものだが、雨季の草はよく伸びるのだ。

_aaa4319アンデス系ジャガイモの花。試しに収穫すると生育順調だった。

_aaa4352皮は薄ピンクで中は黄色のイモは柔らかくてちょっと甘みがある。ちなみに少し植えた男爵イモの花は白い。

_aaa4328サツマイモの畑で草取りをするオフクロさん。おかげで畑は草が少ない。ただ、雨不足のせいか、タマネギもトウモロコシはダメだ。

_aaa4124_2 連れ合いの育てたバラを手にするオフクロさん

_aaa4365大桑の実。毎年大量に採れる。妹がオフクロの家の庭に植えたが、大粒ながら甘くておいしい。

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_aaa4582我が御代田町は浅間山の南山麓に展開する高原野菜のメッカ。近くのキャベツ畑。

_aaa4539これは西隣の小諸市内の水田地帯。稲の生育はまだこれからだ。浅間山が近い。

我が御代田町とその周辺は、いまのところ幸いにして放射能汚染を心配するほどではない。自然環境は普段と変わりのない「日常」を実感させてくれるほど豊かだ。福島県内の原発事故による影響を取材している者としては、申し訳ない気持ちにさえなる。あるがままを受け入れれば良いのだろうが、この日常は実は「非日常」と表裏一体であることを忘れてはいけない。 

 

 

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コメント

すばらしい環境ですね!
こんな所にお住まいのご両親、そして幼い日を過ごされた山本さんたちは、とても幸せだと思います。

こんな場所を、大切にしていきたいですね。

私の所も都会としてはマシな場所ですが、どんどん破壊されていきます。
せめて、福井の原発が事故を起こして、琵琶湖を汚染しないことを祈るのみです。

琵琶湖の水が汚染されたら、我々は生きていけなくなりますもの!!

投稿: 森のどんぐり屋 | 2011年7月 7日 (木) 14:22

確かに恵まれた自然環境です。
それでも、数年前には標高1000mより上にある苗畑跡地にゴミ焼却場建設計画が浮上し、町長の交代と共に建設計画が白紙撤回となりました。地元に残った親友たちに協力してホームページ上で建設反対のための写真ページを掲載しました。黙っていては守れないことを実感しました。こちらでご覧いただけます。
http://homepage2.nifty.com/munesuke/naehata-toppage.htm

投稿: 山本 | 2011年7月 7日 (木) 18:29

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