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2011年5月18日 (水)

fotgazet(フォトガゼット)創刊第2号を発行しました

大震災前の2月に創刊した「fotgazetフォトガゼット」第2号を5月16日にリリースしました。創刊号では編集長を務めましたが、今号は森住卓さんと豊田直巳さんが編集長です。(毎号、2名が交代で編集長を務める体制)

全131ページ、特集は「世界の核」。その他の特集に加え、今回は七沢潔氏(NHK放送文化研究所)、フォトジャーナリスト樋口健二氏、アジアプレスのジャーナリスト玉本英子氏の3名に特別寄稿して頂きました。(転送転載歓迎です)

fotgazetの年度購読(4冊分)2400円、ダウンロード販売のみ。年度購読によりフリーランスの私たちの取材活動を支えてください。

「fotgazet」 vol.2の目次と各特集の解説です:

■ 世界の核 森住卓/豊田直巳/野田雅也
チェルノブイリ、セミパラチンスク、イラク、マーシャル、チベットなど原発事故や核兵器による放射能が、人間にそして地球にどのような影響を与えたのか。 54ページのグラビア大特集。原発関連のテレビ番組を25年に渡って制作してきた七沢潔氏(NHK放送文化研究所)の特別寄稿『「ZONE」の既視 感~deja vu』も掲載。

■ 原発労働者の被曝を追い続けて 樋口健二
原発建設のラッシュ時代だった70年代から、フォトジャーナリストの樋口健二氏(74)は、被曝労働者の被害を告発しつづけている。作業中に被曝し、白血 病や骨転移ガンで死亡した元労働者、孫請け会社で働かされていた16 歳の少年など、被曝労働者は闇から闇へと捨てられて来た。原発管理社会の暗い闇と歴史を映し出す。

■ 放射能に汚染された村 森住卓/豊田直巳/野田雅也
福島第1原発が水素爆発を起こした翌日の3月15日、福島県飯舘村には雪が降り積もった。北西に吹く風は、高濃度の放射能を運び、村に「黒い雨」を降らせた。30km圏 外でも高い放射線値を記録する飯舘村。計画的避難区域に指定され、古里から避難しなければならない酪農家たちをドキュメントする。

■ 弔う 鎮魂の読経 山本宗補
東日本大震災の被災地で、つぎはぎだらけの僧衣にわら草履姿で瓦礫に向かって読経する僧侶に出会った。岩手県盛岡市にある石雲禅寺の僧侶、小原宗鑑さん (28)。宮古市から読経行脚を開始し、岩手、宮城、福島と訪ねた。被災者たちは、読経を唱える宗鑑さんの姿に、心から手を合わせる。鎮魂行脚に密着取材。

■ 歌舞伎町 3?11それから 権徹
眠らない町、新宿・歌舞伎町。この町を撮り続けて15年の権徹は、地震直後、震える手でカメラを握り繁華街に飛び出した。大きく揺れる高層ビル、避難する 人々、派手なネオンも消えた。しかし震災から2週間が過ぎると、ネオン街には風俗やキャバクラ、異性を求める若者たちが集っていた。韓国人フォトジャーナリストが捉えたニッポ ンの異常な姿。

■ 戦争の記憶
連載「戦争の記憶」の第6~8回は、ミッドウェー海戦を経験した高木清さん、シベリア抑留体験をもつ千野誠治さん、元中国残留婦人の鈴木則子さんの3名。 丹念に聞き集めた証言と肖像写真で、戦争があった事実さえも知らない若い世代にも伝える。脳裏に深く刻み込まれ た「戦争の記憶」を語り継ぐ。

■ イラク 終わらない惨禍 玉本英子
「独裁からの解放」とともにこの国にもたらされた占領、イラク人どうしの殺し合いと対立。そのはざまで、行き場を失った人びとがとにかく今日を必死に生き なければならない。それが8年を経たイラクの姿だった。終わらない惨禍のなかで、バグダッドでは日本の震災復興を願うコンサートも開催された。

■ ハイチ大地震から1年 佐藤文則
2010 年1月の大地震から一年を迎えたハイチ。現在でも、60万人を越える被災民が、テント村で不便な避難生活を余儀なくされている。地震からこれまでに、撤去 された瓦礫は全体の約15~20パーセント、仮設住宅の建設は予定数の15パーセントにしか過ぎない。震災から1年以上が過ぎても、復興は進んでいないの が現状だ。

■ ラダック 光のなかで 桃井和馬
インド北部ヒマラヤ山中に、チベット仏教を信じる人々の里「ラダック」がある。2011年3月下旬。この場所にも日本の「震災情報」が届いていた。無数の 深いシワが刻んだ男は、ポロポロ涙を流し、「被災者のために」と私にお金を手渡そうとした。その気持ちと祈りはきっと、「地球の屋根」ヒマラヤの風に乗 り、日本の被災地にも届いている。

ネット情報は便利で無料と思い込んで利用されていいる方が多いと思います。しかしそうではありません。私もメンバーの1人で活動するJVJAはフリーランスジャーナリストの緩やかな集まりです。フリーランスにしかできない、詳細でより迅速でより正しい情報を発信するには、最低限の取材費がかかります。JVJAの活動を信頼し期待よ寄せる読者のみなさんのサポートで取材活動を支えていただく必要があります。fotgazet発刊の経緯は私の2月16日の雑記帳を読んでください。「fotgazetフォトガゼット」の船出http://homepage2.nifty.com/munesuke/za-2011-2-16.htm 有料購読者となってサポートしてください。以下が購読ガイドです。

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今後、さらに使い易くなるように改善する予定です。

【追記】
「fotgazet」第2号の刊行に合わせ、5月20日、新宿ネイキッドロフトで開催予定のJVJAトークイベント「フクシマと世界の核」のチケットは完売いたしました。
当日の模様は、USTREAMで中継する予定です。

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