写真で見る被災地の放射線量比較
いまでは新聞テレビ報道でも明らかになっていることだが、福島第一原発からの距離に比例して放射線量が高低することではない事実だ。原発から北西方向に遠く離れても、人体に害を及ぼしそうなほど高濃度の放射線量が飯舘村や川俣町などで測定されている事実をJVJAは早くから指摘し警鐘を鳴らしていた。
実際に各地で測定して実感することだが、原発から30㌔離れていても高濃度の場所がある一方で、10キロ以内でも方角によって大きな開きがある。今の時点で最も疑問視したいのは、政府は「避難指示」を出した20㌔圏内での放射線量を当初からモニタリングしてこなかったという事実。3月に文科省の担当部署に電話して確認した。自動車で計測できる装置もあるわけだが、住民が避難している一帯の放射線量の推移には全く関心がなかった。ところが、最近になって住民の一時帰宅を検討しているという。では問いたいが、政府は何を基準に住民の一時帰宅が可能だという判断をするのだろうか。場所によっては住民を一時帰宅させて危険にさらすことが心配される。それでなくとも、住民たちは放射線量の情報を知らされないまま、初めから「自己責任」で一時帰宅して大切なものを持ち出しているからだ。20㌔地点での「立入禁止」の看板は有名無実で、政府行政サイドのアリバイ作りとしかいえないものだ。
(4月21日追記注:以下に都内と軽井沢の通常の「環境放射線測定値」を二ヶ所例示します。放射能汚染の影響が低い地域なので、素人的に考えても、平常値に近い目安となる数字だと思います。私の田舎の隣町である軽井沢町が放射線量の測定値を公表するようなったと友人から教えてもらいました。それによると軽井沢は毎時0.05マイクロシーベルト前後。http://tinyurl.com/62mok7p 。ちなみに都内の環境放射線量調査最新データは4月21日の朝で0.0719マイクロシーベルトhttp://tinyurl.com/4jqec5s
このページにある放射線量は一時間その場所にいると浴びる外部被曝の数値。つまり、8時間、そこにいれば8倍の積算数値になるということを意味します)津波被災地が、平常値と比べて放射線量がいかに高いかがわかると思います。
岩手県遠野市 3月25日 毎時0.09マイクロシーベルト前後
岩手県陸前高田市 3月27日 毎時0.24マイクロシーベルト
宮城県気仙沼市鹿折地区3月28日 毎時0.22マイクロシーベルト
宮城県南三陸町 3月28日 毎時0.13マイクロシーベルト前後
宮城県石巻市門脇地区 3月30日 毎時0,20マイクロシーベルト
宮城県東松島市野蒜 3月29日 毎時0.157マイクロシーベルト
東北自動車道 福島県吾妻SA 3月30日 毎時1.3マイクロシーベルト前後
東北自動車道 栃木県那須高原SA 3月31日 毎時0.9マイクロシーベルト前後
福島県三春町 3月31日 毎時0.8マイクロシーベルト前後
福島県浪江町宮原 3月31日 毎時10.5マイクロシーベルト前後
福島県葛尾村葛尾中学校土手 3月31日 毎時5マイクロシーベルト
福島県浪江町津島・北西30キロ4月10日 毎時19.99マイクロシーベルト以上
双葉町288号線・西20㌔立入禁止地点3月31日 毎時1.77マイクロシーベルト
浪江町114号線・北西20㌔立入禁止地点4月10日 毎時19.99マイクロシーベルト以上
浪江中学校庭・北北西9キロ4月11日 毎時16.29マイクロシーベルト
浪江町商店街・北9キロ4月11日 毎時1.937マイクロシーベルト
浪江町役場・北9キロ4月11日 毎時0.967マイクロシーベルト
福島県二本松市男女共同参画センター自衛隊除染場入口 3月16日 毎時9.0マイクロシーベルト前後。線量計を持つのは森住卓さん
(注:9月27日 写真追加修正)
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